クルマの名義変更は自分でできる!? 手続きのメリットやデメリットとは

自動車関係の手続きは業者に頼むのが当たり前と思っている人も多いと思いますが、実はそのすべては、自分でもできるのです。

クルマの手続きは自分でできるが……

 自動車関係の手続きは、いろいろと複雑でディーラーや販売業者に頼むのが当たり前と思っている人も多いと思います。ひとえに手続きといってもクルマを登録する手続や車検に関する手続き、売却時の名義変更など多岐にわたります。これらの手続きはすべて自分でおこなうことがきます。

自動車検査証のイメージ画像

 クルマを車検に通した場合に渡されるのが、自動車検査証です。これは運輸支局/検査登録事務所(以下、陸事)で発行しています。

 ただし、いきなり陸事に行ってもダメです。例えば、友人などからクルマを譲り受けて自分のクルマにする場合は、申請書類を作成、新旧所有者の印鑑証明書、車庫証明の発行が必要になります。

 この時点で、手続きのために出向くところが一気に3カ所に増えました。市区町村の役所、クルマの置き場所を管轄する警察署に事前に出向く必要がでてきます。印鑑証明書は、比較的簡単に取得できます。

しかし、車庫証明書は面倒です。申請書類は書き方が慣れてなければわかりにくく、借りた駐車場の場合は契約書や貸主の一筆が記してある保管場所使用承諾証明書が必要です。そして、軽自動車以外の車庫証明は申請と受取りの2度、警察署に行く必要が出てきます。

 つまり、非常に面倒なだけでなく、平日に働いている人であれば、手続日を最適化したとしても平日に半休程度の休みを2回以上とることが必要です。

 ここまで手間がかかるならば、多少の費用は払っても業者任せがよいかもしれません。特にナンバープレートが付いてないクルマを譲り受けて、車検を通してナンバーを付けるとなると、自分でやることも可能ですが難易度が格段に上がります。
 
 また、クルマを廃車したい場合は、廃車を受け入れてくれるところまで持っていくことを考えれば、最初から業者任せが便利かもしれません。

一部を客側に任されることも最近は多い

 最近では、手続きの一部を最初から客側に任せるケースが多くなっています。特に、中古車販売店で多いのが車庫証明です。車庫証明は、2度にわたり警察署に足を運ぶ必要があること、中古車であれば希望のクルマを見つけるために自宅から離れたお店になる可能性が高く、販売店としても車庫証明は客側にやってもらったほうがメリットがあるからです。

 中古車販売業者に聞くと「最近は、インターネットで手続き方法や諸費用がすぐわかるので、諸費用として請求することが難しくなってきています。かかる時間コストよりも低い費用で代行するくらいなら、お客さまに頼んでしまったほうがこちらも助かります」といいます。

 ただし、名義変更手続き自体はユーザーに任せられないといいます。名義変更前にクルマを渡すと回送中の事故など責任問題にもなるからです。また、名義変更では、前の名義人の印鑑証明が必要なことから、客側に重要書類を渡すことができないなどの理由もあります。

行政書士(代書屋)を上手に使う

 販売店での購入ではなく、個人売買などで自動車販売店を介さない場合は、自分で手続をしなければなりません。その場合は行政書士、いわゆる「代書屋」さんを上手に使う方法があります。

 前出の中古車販売業者によると「陸事での手続きだけでも2~3000円で代行してくれるので、書類作りで迷って数時間かかったり、業者ばかりの雰囲気が苦手な人は積極的に利用したほうがいいと思います。自分でも複雑な手続きの場合は頼んでしまうこともあります」といいます。陸事の周辺には行政書士事務所が何軒もあり、簡単かつ短時間に手続きを済ませることができるとのことです。

 また、クルマの手続きに特化した行政書士事務所では、もう少し費用がかかりますが、印鑑証明書の取得、車庫証明、車両の移送まで代行してくれるところもあります。手続きがわからなくて調べる余裕がない、時間が取れないといった場合は、行政書士に相談してみるのも一つの手段といえます。

【了】

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