ホンダ新型「N-VAN」は「4ナンバー」のみ? 乗用「5ナンバー」と何が違う?

ホンダは、新型「N-VAN」を発表しました。この「N-VAN」は4ナンバーのみの展開です。では「4ナンバー」と「5ナンバー」では何が違うのでしょうか。

税金が約半額、新車時の車検が少し違う

 軽自動車には、「4ナンバー」と「5ナンバー」というナンバープレートの種類があります。たとえば、『<地名> 480 の 1234』のように陸運事務所またはご当地の「地名」の次にある3桁の数字で区別されます。

 その3桁の最初の1文字目が4なら「4ナンバー」、5なら「5ナンバー」となります。では、その区別で分類、税金、車検、保険の何が違うのでしょうか。

2018年7月13日に発売されるホンダ「N-VAN」

「4ナンバー」は小型貨物車、「5ナンバー」は小型乗用車という扱いです。普通乗用車での「4ナンバー」は毎年車検ですが、軽自動車の「4ナンバー」は、「5ナンバー」と同じ2年ごとの車検になります。

 また、毎年5月に払う軽自動車税は、「4ナンバー」のほうが安いです。例えば、2015年4月以降に最初の新規検査を受けた自家用のクルマと仮定した場合、「4ナンバー」の軽自動車税は、5000円なのに対して「5ナンバー」は、1万800円と倍以上です。

 軽自動車の車検は、「4ナンバー」、「5ナンバー」ともに2年毎です。新車時では「5ナンバー」だけ3年となり、1年長くなっています。3年経過以降の中古車を買うなら全く同じになります。

4ナンバーになるには小型貨物車の要件がある

 金額感で検討すると「4ナンバー」が有利そうですが、「4ナンバー」を取得するには条件があります。まず、小型貨物車の扱いになるため荷室に関する条件を満たすことが必要です。

 スズキ「アルト」には、外見がほぼ同じで「5ナンバー」仕様と「4ナンバー」仕様の「アルトバン」があります。「4ナンバー」仕様は、後席が窮屈で「5ナンバー」仕様よりも乗員空間の余裕はありません。小型貨物車のため荷物優先という構造です。

 また、小型貨物車のための貨物用サイズが必要です。一般的な乗用車用の『155/65R13』のようなサイズ表記ではなく、『145R12 6PR』または『145/80R12 80/78N』といった貨物用サイズで耐荷重強度指数に適合したものが必要です。そのため、タイヤの種類の制限からホイールのインチアップはまず難しいです。

 ホイールについては、小型貨物車はスチールホイールが必要といわれた時代もあったようですが、2014年に改定された最新の基準では『JWLマーク』が付いたアルミホイールであれば、軽自動車の小型貨物車の重量範囲なら使用できます。

「4ナンバー」と「5ナンバー」は、かかる費用や法的な条件に違いがあるということです。

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