BMW「K1600グランドアメリカ」 2人乗りでツーリングに出掛けたくなるバイク

快適な走りをもたらす先進装備満載のラグジュアリー・グランドツアラー

 迫力ある大柄なボディは見るからに重そうですが、走り出すと身のこなしが軽く、大きさを忘れてしまいます。ハンドリングも軽快でコーナリング性能も高いのが、K1600シリーズに共通するところ。ダイナミックにワインディングを駆け抜けることができるのです。

軽快なハンドリングはコーナー性能も高い

 クラッチ操作なしでシフトアップとダウンができるオートシフターのおかげで、オートマチック感覚で走れます。たとえばコーナー進入時にシフトダウンしたいときも、シフトペダルを踏み込むだけで自動でエンジン回転数を一瞬高めてくれるし、ギヤを上げていくときもペダルをかき上げていくだけ。ライディングに余裕をもたらします。

 雨が降ってきたり、スロットルレスポンスが鋭すぎると感じたら、ライディングモードを「レイン」に設定するだけで穏やかなパワーフィールとなり、トラクションコントロールの介入も強まります。

 また、リバウンドダンピング(伸び側)とバネレートを電子制御するダイナミックESAは、「クルーズ」モードを選ぶと前後サスペンションが滑らかに動き、その名のとおりクルージング時に最適な乗り心地重視の設定です。

メーター内にリバース表示

 取り回しはなんといってもバックさせるのが一苦労ですが、セルモーターを利用したリバース・アシストを搭載するので後進も楽々です。シート高は750mmと低く両足がしっかり地面に届くので、後退時にバランスを崩すということもありません。

 坂道ではヒル・スタート・コントロールが発進を助けてくれます。ブレーキレバーを強めに握ると機能がスタートし、ブレーキペダルを踏まなくともリアには制動力が発生。ライダーはスロットルグリップとクラッチレバーの操作だけに集中して、坂道発進ができるのです。

 機能作動中はメーター内のインジケーターで知らせ、車速に応じて解除。右回りのUターン、タンデムや滑りやすい路面のとき、ブレーキペダルに足をかけず両足を地面に下ろせます。

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