シフトノブに「コンビニ袋引っ掛け」 実は違反ですよ! やりがちな「ゴミ袋代わり」なぜ危険なのか 「ミラーにフレグランス」もNG!? すぐにやめたほうがいい理由とは
シフトノブにコンビニ袋やお守りなどを引っ掛けておく人がいます。実は違反になるかもしれません。どういうことなのでしょうか。
AT車のシフトノブにコンビニの袋を引っ掛けるのも「違反」です
ゴミ箱代わりにするコンビニ袋や、交通安全祈願のお守り、紐で引っ掛けるタイプのフレグランスなど、シフトノブやウインカーのレバーなどに引っ掛けている人がいます。
【画像】「えっ…」 これが袋を下げられない「斬新シフト」です! 画像で見る(19枚)
実は違反になるかもしれません。どういうことなのでしょうか。

コンビニ袋でもらった袋や、ヒモで吊り下げるタイプのフレグランス、交通安全のお守りなどを、ワイパーやウインカーのレバーに引っ掛けている人をときどき見掛けます。
実はこれ、違反になることがあります。ルームミラーにアクセサリーを引っ掛ける行為も同様です。
道路運送車両の保安基準第10条(操縦装置)によると、「自動車の操作装置は、運転者が定位置において容易に識別でき、かつ、操作できるものでなければならない」と定められています。
つまり、シフトノブやウインカー/ワイパーレバーになにかを引っ掛けておくと、「自動車の操作装置は、運転者が定位置において容易に操作できるものでなければならない行為」を自ら阻害している可能性があるのです。
では、実際本当に「操作を阻害」しているのかを考えると、確率論でいえば限りなくゼロに近いかもしれません。しかしこの「ゼロではない」という点がポイントです。
例え0.1%でも、運転操作に支障が出る可能性があれば、違反ということになるのです。
とはいえ、この行為が違反であったとしても、パトカーから停止命令を受け、ただちに違反キップが切られるわけではありません。なお事故に至った場合は、この点が追及されることがあるでしょう。
ちなみに即座に違反にならなかったとしても、なにかを引っ掛けた状態では、ディーラーで「車検NG」を食らうことがあります。
ディーラーは、メーカーの看板を背負っている工場であり「法令遵守」しなければならないことに加え、ディーラーによっては自社の工場で車検ができる「指定工場」認証を取得していることがあるためです。
シフトノブやウインカーのレバーなどに何かを引っ掛けた状態で車検入庫した場合、こうしたディーラーにとっては「法令違反」のクルマが入庫しているということになります。
そうすると、オーナー自ら取り外すことを頼まれる可能性があります。
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コダワリの小物やフレグランスを取り付けて車内を彩り、自分好みのインテリアに仕上げることは、クルマを所有する楽しみのひとつでもあります。
レンタカーやカーシェアリングでは味わえない、自分のクルマを所有している人だからこそ許される楽しみであり、特権です。
ただし、あくまでクルマは運転を主軸においたものなので、視界や操作を妨げてしまうのはNGです。
グローブボックスや車検証、運転席まわりの小物入れなど、使用頻度が低く、紛失する可能性が低い場所にしまうことをおすすめします。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。
ヤンチャと言うか一昔前の言い方で言えばDQN層だとお守りどころか車の厄除け受けた時の木札をワイパーレバーやコラムシフトに引っ掛けてるのとか見たな。
自分が安全運転に徹せたとしても、正面からぶつかってこられたら下手すると木札が腿や体に突き刺さりかねない。