車重2t超のトヨタ 新型「アルファード」燃費は悪い? 厳しい実燃費テスト敢行
アルファード:高速道(東名高速) 実燃費[14.7km/L]
厚木JCTあたりまでは概ね平坦で、平均燃費が20km/Lを超えたときもあったのですが、その後は上り勾配がつづいて、中井PAの地点で走行距離は44.4キロのゾロ目、燃費は16.2km/Lとの表示でした。
秦野中井ICから御殿場ICまでの区間はコーナーがつづき、制限速度が80km/Lになるのでそれに従いました。この区間はアップダウンが激しくなるため燃費は徐々に落ち込んで、御殿場についたときには走行距離74.1キロ、燃費は14.7km/Lとなりました。
アルファード:ワインディング路 実燃費[7.9km/L]
御殿場からは国道138号線、通称「乙女道路」を走って芦ノ湖スカイラインの湖尻線の料金所を目指します。参考までに計測したところ、前半はずっと上り勾配が続いて、燃費も5km/L台を表示していましたが、最終的には11.3km/Lまで上がりました。ちなみに13.7キロ走って、信号で止まったのは1度だけでした。
そして、芦ノ湖スカイラインへ。こちらを、湖尻方面からアクセスして箱根峠方面に抜けると、ここも上り勾配の区間での燃費は5km/Lを切るほどだったのですが、最後の下りではみるみる伸びていって、距離9.1キロで6.9km/Lとの表示。
さらに、箱根ターンパイクへ。こちらは芦ノ湖スカイラインよりも、コーナーのRが大きくハイペースなワインディングなのですが、まず頂上の「大観山駐車場」から下りのみを計測したところ、なんと25.2km/Lをマーク。これは例外として、リセットし直してふもとに近い「御所の入り駐車場」から大観山まで上ると今度は4.6km/Lとガクンと落ちます。そのまま上りと下りを通算したところ、7.9km/Lとなりました。瞬間燃費計を見ていると、勾配により燃費が大きく変わることがよくわかり、こうした高低差が大きいところでは、やはりそれなりの結果となりました。
こうしてワインディングを走って感じたのは、ステアリング操作に対して正確に応答し、クルマの動きに一体感があることと、荒れた路面でも乗り心地がよく、タイヤがしっかり路面を捉えている感覚もあって、これほど大きくて重たいクルマでありながら、いわゆる「操る楽しさ」があることです。