日産の「“車中泊専用”バン」がスゴすぎた! めちゃ快適「木目オシャレ空間」に180cm超え「巨大ベッド」装備! 新たな「マイルーム」シリーズで実際に「寝てみた」印象は?
大きくオシャレな空間は2モデル共通!
そして注目のインテリアですが、NV200、キャラバンの各マイルームともに、木目調パネルや間接照明があしらわれた温かみのある空間となっています。
どちらも通常の乗用車では味わえない「オシャレなお部屋」のような上質さに、思わずときめいてしまいます。

なかでも特徴的なのが、リアシートの構造です。
これもNV200バネットとキャラバンに共通して採用されており、使用シーンに応じて3つのモードに切り替えが可能となっています。
シート素材は、表面と裏面で硬さの異なるクッションパッド構造が採用されており、用途に応じて上下を反転させて使用します。
まず「ドライブモード」と「ベッドルームモード」では硬めの面が上になり、走行時や就寝時に身体をしっかり支えます。
そして「リビングルームモード」では、柔らかめの面を上にすることで、ソファのように快適な座り心地を実現します。
加えて5:5の左右分割構造となっており、左右で異なるモードを設定することも可能です。
ただしリアシートまわりの居住性には、前述の車体サイズの差が表れます。
NV200は足元のスペースが限られているため、乗り降りの際にやや窮屈に感じる場面もあります。
一方キャラバンは乗りこむ時の段差こそ大きいものの、足元に十分なゆとりが確保されており、2名以上で乗車する際も後席で快適に過ごすことができます。
そしてその違いは、ベッドを展開したときの空間にも現れます。
NV200 マイルームは、ベッド展開時にベッド長1840mm、ベッド幅1200mm、ベッド上高さ955mmのスペースを確保しています。
成人2名が無理なく横になれる設計で、コンパクトな車体とのバランスにも優れています。
一方キャラバン マイルームは、ベッド長2192mm、ベッド幅1204mm、ベッド上高さ970mmと、より広い就寝空間が用意されています。
大人2名に加え、子ども1名やペットと一緒に過ごすことも想定された設計で、長期滞在や着替えなどを行う際にも余裕のある空間が確保されています。
2車のどちらかを選ぶかは、利用人数や使用シーンによって変わるでしょう。特に就寝スペースの違いが、選択のポイントのひとつとなります。
なお両車とも、ベッド下には高さ258mmの収納スペースが確保されています。
車中泊を経験したことがあるひとなら、いざ車内で寝床を展開しようとしたときに、ラゲッジの荷物の行き場がなくて困った経験があると思います。
マイルームなら、最初からかさばるキャンプ道具などはベッド下に置いておくことができるので、これはとても便利でした。
このほかにも、外部給電機能を装備しており電気製品を使った快適な滞在にも対応するなど、旅先での使い勝手に配慮した実用的な設計が随所に施されています。
どちらのマイルームも、「部屋ごと出かけて憩うクルマ」というコンセプトを具現化しながら、それぞれに異なる魅力が備わっています。
NV200 マイルームは、少人数で気軽な旅を楽しみたいユーザーに適したサイズ感と機能を備えています。
対してキャラバン マイルームは、家族での長距離移動や車内での滞在時間が長くなるシーンを想定した、ゆとりある空間設計が特徴です。
車両価格(消費税込み)は、NV200 マイルームが、475万3100円から507万7600円。キャラバン マイルームが、551万6500円から685万5200円です。
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2025年5月、NV200バネットに「生産終了の可能性がある」との情報が一部の新聞報道などであがっていました。
もしこれが事実であれば、デビュー間もないNV200 マイルームは今後入手が難しくなる可能性があります。
サイズと装備のバランスに優れたNV200 マイルームですが、検討する場合は今後の動向を注視しつつ、早めの情報収集が求められそうです。
Writer: 黒木 美珠
幼少期から車に親しみ、SuperGTや祖母のS2000でのドライブを楽しむ。洗車YouTubeチャンネルを立ち上げ、車中泊90日連泊の日本一周旅やメーカー試乗会での新車紹介動画を制作。車の能力だけでなく、作り手の想いも伝えるジャーナリストを目指す。
女性ならば、多少の狭さでもいけると思うけど、成人男性で試して貰わないと狭さの加減が良く解りません。また、「「ドライブモード」」って記述が有るけど、走行中でも使って良い仕様なのでしょうか?!肝心なことが抜けまくって居るような気がします。