ダイハツ「新型ムーヴ」まもなく登場!? 便利な「スライドドア」採用で「新しい時代の軽自動車」として復活か! 2年越しデビューで「ダイハツ復権」のキーになるのか?

かつてダイハツを代表する軽ハイトワゴンとして君臨していた「ムーヴ」ですが、現在は派生モデル「ムーヴキャンバス」を残すのみで、本来のムーヴはすでに生産終了しています。一時はモデルチェンジの噂がありましたが、今後どうなってしまうのでしょうか。

本来はもう販売されているはずの「ムーヴ」 どうなった?

「ムーヴ」はダイハツの軽自動車ラインナップの中でも長い歴史を持つハイトワゴンです。しかし派生モデルの「ムーヴキャンバス」を除いて、2023年夏に生産終了。そのまま姿を消してしまいました。
 
 なぜ伝統のあるモデルが姿を消してしまったのか、そしてムーヴの今後はどうなるのか、整理してみましょう。

ダイハツ「ムーヴ」2023年生産終了モデル
ダイハツ「ムーヴ」2023年生産終了モデル

 実は本来であれば7代目(となるはずだった)ムーヴは既に街を走っていてもおかしくない状況でした。

 6代目ムーヴが生産終了したと同時に、入れ替えで7代目ムーヴが登場する予定だったといわれています。

 しかし、この時ダイハツには大きな出来事があったのです。

 覚えている人も多いかもしれませんが、ダイハツでは2023年5月に不正認証問題に関する記者会見を開き、全車種の製造と出荷を一時的に停止せざるを得ない事態となります。

 当然、新型車など出せる状況ではないでしょう。こうして、当初予定されていたであろう、7代目ムーヴの登場時期は先延ばしになったのです。

 不正認証問題の解決には時間を要すこととなり、生産が再開されるようになったのは、半年以上経過した2024年2月。

 国内の全4工場での生産が再開されたのが2024年5月と、完全復帰といえる状態になるまで約1年かかったのです。

 しかし、ダイハツの国内全ての工場での生産が再開してもなお、7代目ムーヴの噂は聞こえてきません。

 そうした状況が続いていましたが、いよいよ「そろそろ7代目ムーヴが登場する」という噂が少しずつ出てきました。

 不正認証問題前の段階では、7代目ムーヴはリアがスライドドアとなり、「eスマートハイブリッド」システムが導入されるといった報道が多く見られました。

 ダイハツからはまだ明確なアナウンスがないため、確実なことはいえませんが、6代目と大きく異なるのは、主力軽スーパーハイトワゴン「タント」から採用されている新世代プラットフォーム「DNGA」が採用されるのは間違いないといえるでしょう。

 また、当初の予定通りスライドドアを採用しての登場も、可能性が高いものと思われます。

 しかしながら、タントのような背高の軽スーパーハイトワゴンに分類されるような全高ではなく、あくまでも軽ハイトワゴンに分類されるような1700mm程度の全高に収まるものかと思います。

 その他にもどのようなメカニズム、装備を採用するかが気になるところですが、1993年に登場し、大ヒットを記録したスズキのハイトワゴン「ワゴンR」のように、ダイハツにとっても近年の軽自動車の歴史を作り上げたムーヴは、強い存在感を持つ重要なブランドといえます。

 それだけに、新型ムーヴは次世代の軽自動車のスタンダードとなるような進化を遂げて登場するはずです。

 気になる登場時期ですが、2025年の夏前までには出るのではないかとされています。7代目となる新型ムーヴが、ダイハツ復権の第一歩となるのか、期待すべき1台です。

【画像】超カッコいい! これがダイハツ「ムーヴ」です! 画像を見る(27枚)

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Writer: 西川昇吾

1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。

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