18年ぶり復活! トヨタ「新型クラウン エステート」登場! 全長5m級の「ワゴン×SUV」はどんな人が買ってる? めちゃ「広ッ」ラゲッジ採用で「現行クラウンから乗り換え」も?
ようやく登場したトヨタの新型「クラウンエステート」ですが、早速多数の注文が入っているようです。一体どんな人が買っているのでしょうか。
待望の「新型クラウンエステート」どんな人が買ってる?
2025年3月13日、現行16代目の「クラウン」シリーズとして最後のデビューとなった「クラウンエステート(以下、エステート)」の発売が開始されました。
新たにワゴンとSUVを融合させた「エステート」を選ぶのは、果たしてどのような人なのでしょうか。販売店に聞いてみました。

2022年7月、4つのモデルバリエーションを展開する16代目の新型クラウンが世界初公開されておよそ3年、トヨタの型式指定申請問題の影響などで発売が遅れていたエステートがデビューしました。
新型エステートは、「『上質』『洗練』『余裕』と『機能性』を併せ持つ、ワゴンとSUVを融合させた新しいデザイン」「大人のアクティブライフに寄り添う機能性と、くつろぎ空間」「大人のアクティブキャビンに相応しい、余裕のあるストレスフリーな乗り味」といった、3つの特長を掲げています。
ボディサイズは、全長4930mm×全幅1880mm×全高1620mm、ホイールベースは2850mm、トランスミッションはCVT、駆動方式は全車フルタイム4WDとなります。
ラインナップは2グレード展開となり、2.5リッターガソリンハイブリッドの「Z」、2.5リッターガソリンプラグインハイブリッド(PHEV)の「RS」の設定。価格(消費税込)はZが635万円、RSが810万円です。
新型エステート最大の特徴は、通常時で570リッター、リアシート格納時には1470リッターを誇るラゲッジスペースです。クラウンシリーズ最大容量で、後席を畳むと2mのフルフラットスペースをつくることも可能です。
また、先にデビューしている「クラウンスポーツ」の全高(1565〜1570mm)と比較して1620mmという数値からも、新型エステートがステーションワゴンの実用性とSUV的なアイポイントの高さを兼ね備えていることが見て取れます。
デザインは伸びやかなキャビンに力強いショルダーラインやキャラクターラインを組み合わせたほか、バンパー一体型フロントグリルや「ハンマーヘッドフェイス」を採用し、洗練さやワイド感を強めています。
インテリアは、視線移動を最小限にとどめ、各操作系統をそれぞれまとめたクラウンシリーズ共通の「アイランドアーキテクチャー」を採用しています。
ようやくデビューしたことで注目を集めている新型エステート、販売店の反響はどうでしょうか。首都圏のトヨタディーラーのスタッフに状況を聞いてみました。
「現行クラウンのトリを飾るモデルとしてお待ちいただいていたお客様が多く、ありがたいことに発売時のオーダー分はすぐに枠が埋まってしまいました。当店ではハイブリッドモデルである『エステートZ』が人気ですね。
ボディカラーはブラックと、メーカーオプションカラーの『プレシャスホワイトパール』が人気です。
現在は受注停止の状態ではあるのですが、他の販売店さんでは抽選の結果、ご当選されたお客様に対して商談を進めているという話も耳にします。
納期を急がれるのでしたら、できるだけ速やかにお住まいの近隣のトヨタディーラーで販売枠がある店舗にお電話等で問い合わせてみてください」
また、別の販売店ではこのようなコメントもありました。
「当店では、それまでお乗りいただいていたクラウンスポーツを下取りに出して、エステートに乗り換えるお客様が何名かいらっしゃいます。
特に、同乗者の方たちと複数名でゴルフ場に行かれるお客様にとって、ラゲッジスペースの容量が大きいことが魅力的のようです。
あと、最新のクラウンのなかでもエステートに乗っている方が現時点では非常に少ないので、いち早く最新モデルを手に入れたいという方もいらっしゃいました(笑)。
当店では抽選という形を取っており、正式にご契約いただければ(仕様にもよりますが)、ご納車まで3ヶ月〜6ヶ月のお時間をいただいております。
ハイブリッドモデルである『エステートZ』が人気です」
すでに多数の受注を獲得し、好調な売れ行きのようですが、なかには16代目のほかのクラウンから乗り換えるというユーザーもいるようです。それだけ待望のモデルだったということがよくわかるストーリーでした。
ちなみに、かつてクラウンには同名のステーションワゴンタイプ「クラウンエステート」が存在し、根強い人気を獲得していましたが、惜しまれつつ生産終了となりました。
新型では「ワゴン×SUV」という時代のニーズに応えた形にはなったものの、実に18年ぶりの復活となります。
新型エステートも、他の3タイプと同様に末永くユーザーに支持されるモデルとなることを願うばかりです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。
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