日産の「“4人乗り”超高級セダン」がスゴかった! “全長5m超”ボディに「めちゃ豪華」リアシート搭載! VIPな「プレジデント」のプレミアム内装とは?
「国産最上級セダン」といわれて思い浮かぶ一台といえばトヨタ「センチュリー」ですが、かつて日産自動車にも同様のポジションを担う「プレジデント」がありました。プレジデントとはどのようなクルマだったのでしょうか。
リラックス機能付きの後席が豪華すぎる!
現在、「国産最上級セダン」として、トヨタ「センチュリー」がラインナップされますが、以前は日産にも同様のポジションを担う高級セダンが存在しました。
それが「プレジデント」です。
「フーガ」や「シーマ」よりもさらに上級の最高峰セダンですが、一体どのようなモデルだったのでしょうか。

プレジデントはかつて日産自動車が発売していたセダンで、企業のVIP(重役)などが運転手を雇って乗る「ショーファードリブンカー」として知られています。
初代モデルが発売されたのは1695年。その後、世代を重ねていき、最終モデルとなる4代目がデビューしたのは2003年でした。
初代および2代目のプレジデントは独立したボディをもっていましたが、3代目はインフィニティ「Q45」、4代目はシーマをベースにしたボディを採用します。
なかでも、最終モデルの4代目のボディサイズは全長5060mm×全幅1845mm×全高1500mm、ホイールベースは2870mm。
全長5m超という堂々たるサイズを誇り、日産の最上級セダンとして圧倒的な存在感を放っていました。
パワートレインは280馬力を発揮する4.5リッターV型8気筒エンジン「VK45DE(NEO)」に5速ATを組合せ、駆動方式は高級セダンらしくFR(後輪駆動)を採用。
後席2人乗りの「ソブリン4人乗り」と後席3人乗りの「ソブリン5人乗り」の2種類のグレードがありました。
新車価格(消費税抜)は、ソブリン4人乗りは900万円、ソブリン5人乗りは800万円に設定。100万円の価格差があり、もちろん4人乗りのほうが豪華なつくりとなっています。
ショーファードリブンでメインとなるのは助手席側の後席です。プレジデントでは、多機能大型センターコンソール(ソブリン4人乗り)をはじめ、後席リラックスヘッドレスト(上下・角度調整機能付き)や足を伸ばすために助手席に貫通穴を設けたリラックスシート(バイブレーター機能付き)など、心地よい後席空間が広がります。
また、後席に乗るVIPは移動中に仕事をすることも多いため、PCを置けるテーブル(助手席背面)やA4サイズの書類が入る大型収納ボックス(鍵付き)、それに読書灯や後席用8インチワイドモニターなどビジネスモードにも対応した装備を兼ね備えました。
格納式コートハンガーや照明付きバニティミラーなど、服装や見た目に関する装備にも抜かりなく対応していたのも、ショーファードリブンならではの特徴といえるでしょう。
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クルマでの移動時間は、大企業の多忙なVIP(重役)にとっては貴重な時間で、仕事を進めることもあれば、休憩することもあります。
機能的かつ贅を尽くしたインテリアを持つプレジデントは、その両方に用途に応える最高のおもてなしを提供するクルマだったのです。
なお、プレジデントは2010年に生産終了しましたが、後継車は登場していません。プレジデントなきあとは、シーマがその役目を引き継いだものの、そのシーマも2022年8月末に終了となりました。
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