ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」は、扱いやすいボディサイズのなかにスタイリッシュなデザインと優れたパッケージングを兼ね備えたモデルとして人気を集めています。
　
　なかでも最安のグレード「G」は264万8800円（消費税込み）と、他グレードに比べ買い得な設定ですが、どのような仕様なのでしょうか。

【画像】超カッコいい！ ホンダの「“最安”ヴェゼル」を画像で見る（30枚以上）

　ヴェゼルは、2013年12月に誕生したコンパクトSUV。現行型は2021年4月に登場した2代目です。

　2024年4月には、内外装のデザイン変更をともなうマイナーチェンジを実施しました。

　ボディサイズは、全長4340mm×全幅1790mm×全高1580-1590mm。

　パワートレインは2タイプあり、ガソリン車は最高出力118PS・最大トルク142N・mを発生する1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載します。

　もうひとつのハイブリッド車「e：HEV（イーエイチイーブイ」は、106PS・最大トルク127N・mを発生する1.5リッター直4エンジンと、131PS・最大トルク253N・mを発生する電気モーターを組み合わせたシリーズ・パラレル式ハイブリッドを搭載します。

　トランスミッションは全車CVTで、駆動方式は2WD（FF／前輪駆動）と4WDを設定（ガソリン車は4WDのみの設定）しています。

　なお4WDは、ガソリン車・ハイブリッド車ともにドライブシャフトを介して後輪を駆動する方式となっています。

　基本的なグレード構成は、ガソリン車は「G」のみの設定で、ハイブリッド車は「e：HEV X」「e：HEV Z」の3タイプです。

　車両価格（消費税込み、以下同）は、Gが264万8800円、e：HEV X（2WD）が288万8600円、e：HEV Z（2WD）が319万8800円です。

　e：HEVの4WD車は2WD車の22万円高に設定されているほか、e：HEV Xには「HuNTパッケージ」（11万円高）、e：HEV Zには「PLaYパッケージ」（35万7500円高）のオプションパッケージ仕様がそれぞれ設定されています。

　なかでもヴェゼル最安のG（4WD）は、ハイブリッド最安のe：HEV X（2WD／4WD）に比べ23万9800円／45万9800円安い設定となります。

　装備面では、Gとe：HEV Xがほぼ同等の仕様となります。

　フルオートエアコンや本革巻ステアリングホイール、LEDヘッドライトなど、基本的な快適装備はGでもひと通り揃っていますが、センターディスプレイやオーディオなどはオプションです。

　e：HEV Zはいわば豪華仕様で、内外装の加飾が増やされたり、アルミホイールが16インチから18インチに拡大されるなど、主に見栄えの面で大きく向上するほか、エアコンの左右独立コントロールが追加されたり、ステアリングヒーター、ハンズフリーアクセスパワーテールゲートなども備わります。

　安全装備では、全グレードに「ホンダセンシング」を始めとする各種先進安全技術がふんだんに採用されていますが、e：HEV Zのみに、アダプティブドライビングビーム、ブラインドスポットインフォメーション、LEDアクティブコーナリングライトなどが装備されるという違いがあります。

　基本的にはGでも過不足なく、十分に満足できる仕様といえます。