超カッコイイ! カクカクボディの最新型「“本格”SUV」日本に登場!? 激レアすぎる「イネオス グレナディア」の実力は?

実際に乗ってみると面白さは見た目以上!?

 ご厚意によりグレナディアを実際に運転させてもらうことができました。最低地上高がかなりあり、乗り込むのに一苦労しますが、電動ステップなどがオプションであるそうなので、こうしたステップや、車内のグリップを装着すれば乗降はもっと楽かもしれません。

搭載されるのはパワフルなBMWエンジン!
搭載されるのはパワフルなBMWエンジン!

 グレナディアの外装はクラシカルな雰囲気ですが、インテリアは一転して最新のデバイスが配されています。平板なインパネや、頭上にスイッチがずらりと並び、航空機のコンクピットのようなデザインになっています。

 エンジンは、昔懐かしいキーを刺してひねるタイプ。メーター類はセンターのモニターに集約されており、速度やエンジン回転数の他、傾斜計なども表示できるほか、アップルカープレイとアンドロイドオートに接続することができるため、オーディオやナビゲーションもなんなく利用することができます。

 実際に街中を走りコーナーを抜けていくと、ゆっくりとロールしながらも操りやすい旋回性能を見せてくれます。アクセルを踏み込めば低速からトルクに余裕がある3リッター直列6気筒ディーゼルターボが重たいボディを軽々と加速させます。

 タイヤは255/70R18サイズのブリヂストン製オールテレインタイヤ「デューラーA/T」を装着しており、先日の関東で雪が降った際もこのタイヤでなんら問題なく走れたそうです。ブレーキタッチもしっかりしており、重量級のわりにちゃんと止まることができます。

 ステアリングが一般的なラック&ピニオン式ではなく、ボールジョイント式のため、若干の慣れが必要かもしれませんが、数分も運転していると慣れてきて、気にすることがないほど自然に運転できます。

 シートもレカロを装備し、長距離でも快適に移動できそうです。この車両はもともとバンという設定のため、サイドウインドウが一部鉄板に覆われています。荷室もスクウェアで使い勝手が良さそうです。

 本国仕様ではワゴン、バン、トラック、そしてシャシーのみという設定があり、ザ・チェックショップではすでに次のワゴンの買い付けを終了し日本への移送の準備中だそうです。さらにトラックも輸入しその違いなども検証していく予定だと言います。

 また、まだまだ日本でのグレナディアの知名度は高くないため、イオニスの魅力を発信するSNSアカウントを作り、日々更新しているといいます。

 ディフェンダーともGクラスとも違う、人と被らない本格オフローダーをお探しの方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

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Writer: 雪岡直樹

1974年東京生まれ。フォトスタジオアシスタントを経てフリーランスのフォトグラファーへ。雑誌やWeb媒体の撮影を担当。自動車雑誌の撮影と並行してユーザーインタビューやイベントレポートを担当することで、ライターとしても活動。国内最高峰のレース「SUPER GT選手権」を長年取材。新車情報やレースレポート、イベントレポートなどを雑誌やWebに寄稿する。

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