米国で販売される「日本車」日本で買うより“かなり高額”ってマジ? 700万円超のトヨタ「RAV4」が存在! 日米の価格差がスゴかった!?
「日本車」は安くて壊れないと評判で、長く米国では好調なセールスを記録しています。米国での日本車の販売価格は、国内仕様とどれくらい違うのでしょうか。
アメリカで買う「日本車」がかなり高額だった! 実態は?
第2次トランプ政権による自動車関税導入の可能性がたびたび報じられています。
関税問題がどのような形で、何%で落ち着くかはまだ不明ですが、関税が上乗せされれば米国での自動車の販売価格が上昇することは避けられないでしょう。

つまり、米国における日本車は関税が導入される前の「いまが一番安い」ということになるのですが、現在はいくらで販売されているのでしょうか。
実際に米国で売れている日本車の価格を見てみましょう。
※新車価格は1ドル=150円換算/2025年3月2日時点
※日本での価格は消費税込み/米国での価格はMSRP
■トヨタ「RAV4」
コンパクトなクロスオーバーSUVとして米国で人気の「RAV4」は、現行モデルが2018年に登場した5代目です。
米国での最低価格は432万7500円(2万8850ドル:ガソリンエンジンLEグレード)で最高価格は722万250円(4万8135ドル:プラグインハイブリッドXSEグレード)。
日本では323万7300円~566万1700円ですから、米国での販売価格は日本の「100万~150万円増し」になります。
■トヨタ「カローラ」
日本でも新車販売台数ランキングの上位常連である定番ブランドのカローラは、米国でも安定した人気を誇ります。
セダン(FF)は米国では、最廉価グレードが334万8750円(2万2325ドル:ガソリンエンジンLEグレード)、最上級グレードが422万8500円(2万8190ドル:ハイブリッドXSEグレード)。
日本では202万8600円~286万8300円で、日本のほうが130万~140万円ほど安く販売されています。
■ホンダ「シビック」
ホンダの世界戦略車であるシビックは、米国での人気は日本を凌ぐほど。11代目の現行モデルのセールスも好調です。
日本でも販売されるハッチバック(RS、タイプR除く)で比較すると、米国は411万7500円(2万7450ドル:ガソリンエンジンSportグレード)~497万2500円(3万3150ドル:ハイブリッドSport Touring Hybridグレード)。
日本では344万8500円~430万7600円、その差額は65万円前後と他のクルマに比べると少なめです。
■ホンダ「CR-V」
前出の「RAV4」のライバルにあたるCR-Vですが、こちらは現行モデルが6代目です。
日本では現在は燃料電池車のみの設定となっており「e:FCEV」グレードで比較すると、日本が809万4900円なのに対し、米国では750万円(5万ドル)と日本より59万4900円も安く販売されています。
この理由は、日本のCR-Vが米国から逆輸入されていることと、普通の販売方法ではなくリース専用となっていることにあります。
※ ※ ※
全般的に、日本よりも米国での販売価格のほうが高く設定されていることが多いようですが、2024年の米国での新車販売台数は約1590万台で、そのうち日本車は588万台と37%近いシェアを占めています。
日本における輸入車全体のシェアが7%前後ということを考えると、これは驚くべき数字で、いかに日本車が人気なのかご理解いただけるでしょう。
実際、米国在住の日本人からは、「大柄なアメリカ車に紛れて見落としてしまいがちですが、日本車はたくさん走っている」という声がよく聞かれます。さらに映画やゲームの影響もあり、「少し古いスポーツカーも見かけるようになった」といいます。
円安もあって日本との価格差が広がっていますが、物価の上昇にともない賃金も上がっている米国では、まだまだ日本車はリーズナブルで壊れにくく、パーツの供給などアフターサービスも充実していると評判です。
今後、関税の引き上げでどうなるのか、国産自動車メーカー各社は頭を悩ませているのではないでしょうか。
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