日産「“SUV”ミニバン」がスゴかった! オシャ「グリーン」内装×ゴツ顔の「セレナ“SUV”」!? 今こそ復活して欲しい「キタキツネ」とは
アウトドアブームが続く昨今ですが、あまりみかけないのが「SUVテイスト」をもったミニバンです。しかし日産は「セレナ」などでさまざまなアウトドア仕様車を発売していました。その魅力と歴史について振り返ります。
力強さと自然美が融合した、セレナ「キタキツネ」
近年のミニバン市場を見渡すと、SUVテイストをもったアウトドア向けのミニバンは、三菱「デリカD:5」がほぼ孤軍奮闘している状態。
しかし振り返ってみると日産でもかつて、さまざまなアウトドア志向のモデルを用意していました。今こそ日産で復活して欲しい“SUVミニバン”の歴史をあらためて振り返ります。

日産は1994年、現在の主力ミニバンとなる「セレナ」の初代モデル(C23型/1994年のマイナーチェンジ前は「バネット セレナ」)に、アウトドア志向のユーザーに向けた特別仕様車「キタキツネ」を発表しました。
北海道を代表する動物“キタキツネ”の名を冠したモデルは、力強さと自然への親和性を象徴するデザインが特徴的でした。
専用のフロントグリルガードやアルミ製アンダーガードを装備することでフロント部分に力強い印象を与えるとともに、都会的なデザインのミニバンにアウトドア仕様車としての個性を追加して、当時注目を集めたモデルです。
内装は専用シート地&トリムとし、フロアトリムには撥水処理を加えたりすることで、耐久性と実用性も高められていました。
駆動方式にはFR(後輪駆動)と4WD(四輪駆動)の2種類を用意。FRモデルには2リッターのディーゼルターボエンジンが搭載され、5速MTと組み合わせて力強い走行性能を叶えていました。
一方4WDモデルには2リッターのガソリンエンジンが採用され、4速ATと組み合わせることで、雪道や悪路でも安定した走行を可能にしました。
1994年11月には「キタキツネ 雪ん子ぱっく」という寒冷地仕様の特別モデルも登場。
キタキツネ 雪ん子ぱっくはその名が表すとおり、寒冷地向けにシートヒーターやスタッドレスタイヤなどが特徴で、冬季の厳しい環境下でも快適な運転を実現していました。
そんなセレナ キタキツネは、ユニークなデザインと高い走行性能により、アウトドア愛好家やファミリー層に支持されました。
自然との調和を大切にしつつ、実用性と快適性を兼ね備えたこのモデルは、1990年代のミニバン市場で特別な存在感を放っていたのです。
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