歴史あるヒルクライムレースに「I.D.」シリーズで挑む フォルクスワーゲン
フォルクスワーゲンは、4輪駆動の電気自動車「I.D. R Pikes Peak(アイ.ディ.アールパイクスピーク)」でヒルクライムレースに挑戦します。
電気自動車の新記録を目指すフォルクスワーゲンチーム
フォルクスワーゲンは、「I.D. R Pikes Peak(アイ.ディ.アールパイクスピーク)」と名付けられた電気自動車のプロトタイプレーシングカーで、2018年6月24日に米国コロラド州で開催されるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム・レースに参戦します。
今回のレース参加は、個性的なクルマを開発するために設立されたフォルクスワーゲン R と、フォルクスワーゲン モータースポーツの協力関係強化に向けた最初のステップです。
フォルクスワーゲンブランドは、2025年までに20以上の電気自動車を発売することを計画しています。
「I.D.」ファミリーの初生産は、ザクセン州(ドイツ)のツヴィッカウで2019年末に開始される予定です。
「私たちは、フォルクスワーゲンおよび“I.D.”ファミリーとともに、e-モビリティの最前線に立ちたいと考えています」と、フォルクスワーゲン開発担当取締役の Dr. フランクヴェルシュは述べています。
「世界で最も有名なヒルクライムレースに“I.D. R Pikes Peak”で参戦することは、象徴的な意味だけでなく、電気自動車の貴重な開発テストを実施するという意味も込められています」
“雲へ向かうレース”という別名で知られるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムレースは、コロラドスプリングス近郊のロッキー山脈で、1916年から開催されています。
フォルクスワーゲンモータースポーツディレクターのスヴェンスミーツは、「“I.D. R Pikes Peak”は、モータースポーツにおいて、電気4輪駆動マシンの可能性を示す、非常にエキサイティングなチャレンジです」と述べています。
現在の電気自動車プロトタイプクラスのコースレコードは、2016年にニュージーランドのリースミレン選手(マシン:e0 PP100)が記録した8分57秒118です。
フォルクスワーゲンは1987年に、652PSというパワーを発生するデュアルエンジンを搭載した「Golf」で、このレースに参戦しましたが完走を逃しています。
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