ベルギーで2024年9月4日、マツダ「MX-5（日本名ロードスター）」の新たな特別仕様車「MX-5 GESHI（ゲシ＝夏至）」が発表されました。

　MX-5は、1989年の初代（NA型）デビュー以来、累計120万台以上が生産された小型オープンスポーツカーです。

　現行モデル（ND型）は2015年に登場した4代目になります。パワーユニットは1.5リッター直列4気筒または2リッター直列4気筒の2種類を設定しており、歴代から受け継いできた「人馬一体」の楽しさを訴求しています。

　今回ベルギーで発表されたMX-5 GESHIは、マツダの現地正規ディーラーと、現地でチューニングを手がける「ジゼル レーシング」という業者が協業して、内外装を特別に仕立てた限定モデルです。1年で最も昼の時間が長い日である夏至にインスピレーションを得たといいます。

　見どころはまずボディカラーです。初代（NA型）に設定されていた「ブリティッシュグリーン」を独自に再現するとともに、イエロー・ホワイト・ブラックのラインを施しています。

　インテリアおよびソフトトップのカラーはサンドベージュで、英国のライトウェイトスポーツカーを象徴するカラーリングとなっています。

　その他、エクステリアではマツダ純正のエアロパーツ（フロント＆リア・サイドアンダースカート、リアスポイラー）、BBS製17インチ鍛造ホイール、ビルシュタイン製ダンパー、イエロー塗装のブレーキキャリパーおよびストラットタワーバー、スポーツマフラーなどを採用。

　インテリアではリアコンソールボックスに「夏至」プレートを装着しています。

　専用アクセサリーとして、クロノグラフウォッチ、レザーグローブ、ダウンベストなども用意しています。

　MX-5 GESHIに搭載される2リッター直列4気筒エンジンは、現地正規ディーラーのラインナップからすでに消えているため、「最後の2リッターMX-5」としての価値もあるそうです。

　販売台数は、夏至と関連ある二十四節気にちなんで24台。価格は5万2990ユーロ（約850万円）です。GESHIに続く第2弾として「SHUBUN（秋分）」の販売も予定しているそうです。