ついに「すごいキャンプ場」オープン! 実際行ってみるとどんな感じ? 富士山見られる「RECAMP FUJI SPEEDWAY AREA/100R」とは

世界初グレード1サーキット・インサイドエリア常設キャンプ場「RECAMP FUJI SPEEDWAY AREA/100R」が2024年9月20日にオープンしました。どのような場所なのでしょうか。

レーシングカーを目の前にしながらキャンプができるってどういうこと?

 富士スピードウェイの中に、常設キャンプ場が開設されました。
 
 目の前をレーシングカーが走るのを見ながらキャンプができるというのが、どんなところなのかチェックしてきました。

まるで高級リゾートみたい! でもサーキットの中なの?
まるで高級リゾートみたい! でもサーキットの中なの?

 富士スピードウェイといえば、スーパーGTやスーパー耐久などで金曜日の午後にはゲートの前に入場待機列ができ、開場を今かいまかと待ち侘びているモータースポーツファンが多くいます。

 ゲートオープンと共におのおの目的の駐車場にクルマを止めて、目的の観戦スポット周辺にテントを張っている人を多く見ます。

 そして土曜にはそのテントスペースでBBQを行いながら、ピットウェークや予選アタックを観戦するなど、モータースポーツとキャンプの両方を楽しんでいます。

 土曜はそのままキャンプをしながらテント泊をして、翌日の決勝はどんなレースになるのだろうかと仲間や家族と会話を楽しんでいます。

 スーパー耐久の富士24時間レースでは、土曜・日曜の24時間レースですので、ずっとレーシングカーがコースを走り、夜はその爆音を聴きながらテントで寝るという、ものすごい非日常体験ができます。

 そんなキャンプ人気もあり、富士スピードウェイでは、もっと手軽に、設備を整えたキャンプ施設があっても良いのでは。という思いから、長い年月をかけて計画を練り、施設の準備に取り掛かってきました。

 そして完成したのが「RECAMP FUJI SPEEDWAY AREA/100R」です。

 名前が示す通り、観戦エリアとしてもキャンプスペースとしても人気が高い、100Rコーナーのイン側のスペースを開拓し、全36サイトのキャンプ場を作り上げました。

 F1などを開催するための安全設備や救護体制、レース運営システムなどの審査をクリアした、FIAが発給する「グレード1」と呼ばれるサーキットでは、世界で唯一の場内常設キャンプ場になります。

 世界で30数カ所あるグレード1サーキットで、臨時施設や、コースから少し離れた場所でキャンプ場が設置されるケースはあるそうですが、場内に常設でキャンプができるのは、富士スピードウェイが世界で初めてというのですから、その力の入れ具合もハンパありません。

 まずキャンプエリアに入る通路には、ドイツのニュルブルクリンクのコースに落書きされた様子をモチーフにした、キャンプとモータースポーツを楽しむグラフィックが描かれています。

 ところどころにカラーグラフィックがありますが、蓄光タイプの塗料で描かれており、夜間は優しく光るそうです。

ヴィンテージトレーラーハウスは31フィートの1970年製のエアストリーム
ヴィンテージトレーラーハウスは31フィートの1970年製のエアストリーム

 レセプションを抜けるといよいよキャンプエリアになります。

 ヴィンテージトレーラーハウスや近未来型トレーラーハウス、マイカーをガレージにしまえるガレージハウス型、トレーラーコテージ、オートキャンプサイトなど、全部で36サイト用意されています。

 エリア中央にはコミュニティスプレイスも用意され、みんなでワイワイ楽しめるようになっており、そこに敷き詰められた石はサーキットのコースサイドのサンドトラップと同じ石が使われていたり、エリア内のカーブにはコースと同じく赤白の縁石になっていたり遊び心が散りばめられています。

 ヴィンテージトレーラーハウスは31フィートの1970年製のエアストリームをアメリカから輸入し、フルリノベーションを行い、内装は現代の快適な室内に変身しています。

 一方で近未来型トレーラーハウスのパークラウンドはスタイリッシュな外観とホテルライクな室内を有しています。

 ビンテージトレーラーハウスと隣り合って設置されているので、トレーラーハウスという、モビリティの進化を見ることも意識されています。

 ガレージハウス型コテージは、マイカーをガレージに止めておけば、昼間はレースを楽しみ、夜はマイカーを眺めながら語らう。ということも可能です。

 トレーラー型コテージではデッキからコースを眺めながらレースを楽しめます。

 ドックフレンドリーも考慮されドッグラン付きのコテージやオートキャンプサイトも用意。

 シャワー室やクリーンなトイレルーム、服が汚れてしまった時用のコインランドリーも用意されています。

キャンピングガレージハウスも場所ある
キャンピングガレージハウスも場所ある

 常設キャンプ場ということで通年利用が可能で、料金は以下の通りです。

ーーー
 ・ビンテージトレーラーコテージ 1室 約200m2 定員4名 39,000円から
 ・トレーラーヴィラ       2室 約220m2 定員4名 37,000円から
 ・キャンピングガレージハウス  1室 約140m2 定員4名 37,000円から
 ・トレーラーコテージ      3室 約130m2 定員4名 27,000円から
 ・ドッグ・トレーラーコテージ  2室 約250m2 定員4名 27,000円から
 ・ルーフデッキ付きドッグオートキャンプサイト 2室 約250m2 定員6名 12,800円から
 ・ドッグ・オートキャンプサイト 3室 約200m2 定員6名 7,800円から
 ・オートキャンプサイト     22室 約100m2 定員6名 4,300円から
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 上記のようになっており、キャンプ場利用者は入場料として1人250円が必要です(通常の富士スピードウェイの入場料は1人1200円)。また大型レースやイベントの際はキャンプ場利用料金が変動します。

 宿泊予約に関してはキャンプ場予約サイトの「なっぷ」から予約を行え、宿泊希望日の3ヶ月前から予約を受け付けています。

 また100Rの芝生エリアは従来テントを貼ってキャンプが楽しめる人気の高い場所のため、このAREA/100Rの施設とコースの間部分も、大型レース時はテントエリアとして、有料でサイトの数を制限して解放する予定だと言います。

 有料となってしまいますが、その代わりこのAREA/100Rのシャワースペースやトイレなども利用できるようにするとのことなので、その施設も使えると考えると良いかもしれません。サイト料金は検討中とのことです。

 西ゲートにある富士モータースポーツフォレストと連携して場内移動用e-bikeレンタルやウェルカムセンターなども同時に楽しめるようになっています。

 テントなどもレンタル品を用意しているとのことなので、手軽にキャンプを楽しめるようになっています。他にはないキャンプ場として、モータースポーツファンだけでなく、キャンプファンにも利用してもらいたい施設として注目です。

【画像】こんなトコロ泊まってみたい!? 斬新キャンプ場がこれです。(30枚以上)

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Writer: 雪岡直樹

1974年東京生まれ。フォトスタジオアシスタントを経てフリーランスのフォトグラファーへ。雑誌やWeb媒体の撮影を担当。自動車雑誌の撮影と並行してユーザーインタビューやイベントレポートを担当することで、ライターとしても活動。国内最高峰のレース「SUPER GT選手権」を長年取材。新車情報やレースレポート、イベントレポートなどを雑誌やWebに寄稿する。

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