クルマにある謎の「葉っぱスイッチ」、押すと何が起きる? “草”でも生えるの? みんな意外と知らない「便利機能」の使い方とは!

クルマによっては、運転席の周辺に「葉っぱのマーク」が記された謎のスイッチが装備されていることがあります。これを押すと一体何が起きるのでしょうか。

何の役に立つスイッチなの?

 ホンダのクルマには、運転席の周辺に「葉っぱのマーク」と“ECON”の文字が記された謎のスイッチが装備されています。
 
 このスイッチを押すと一体何が起きるのでしょうか。

「葉っぱマーク」は何の役に立つスイッチなの?
「葉っぱマーク」は何の役に立つスイッチなの?

 これは「ECONボタン」というスイッチで、クルマの「ECONモード」をONにする役割を持っています。

 ECONモードとは、「自動的にエネルギー効率を抑えて燃費を向上させてくれる」という機能です。

 例えばアクセルペダルを踏んだ際には、エンジン効率が最も良い状態になるように調節したり、エアコン作動時には、コンプレッサーの働きを制御してエネルギー消費を抑えます。

 またハイブリッドカーの場合は、ECONモード時に「EV走行に切り替わりやすい・維持しやすい」という違いもあり、多少ラフなアクセル操作でもEVの状態を維持してくれるため、燃費向上につながるとしています。

 実際に筆者のクルマにある「ECONスイッチ」を押してみると、通常時と比べて走り出しが穏やかになり、低速時にはEVに切り替わりやすく変わりました。

 またエアコンの風量も、通常時と比較して控えめなりました。

 そのため、高速道路の合流など加速力が必要なシーンではECONモードを解除する、あるいは夏場に車内を急速に冷やしたい場合もECONモードを解除しエアコンの風量を元に戻すなど、上手に使い分けた方が良いかもしれません。

 そしてECONモードをONにすると、メーターパネル内に“緑の葉っぱのマーク”が点灯します。

 ECONボタン自体ではモードのON・OFFは判断できないため、判断に困った際はメーターパネルを確認しましょう。

 ちなみに、ホンダ以外のクルマにも、「ECO」と記された似たスイッチがありますが、これらも同じく燃費を向上させるモードへと切り替えるものです。

 例えば日産では「ECOモード」に切り替えると、エンジンとCVTの動作を制御して燃費を向上させます。

 トヨタのドライブモードセレクトスイッチが搭載されているクルマでは、エコドライブモードに切り替えることで、燃費に良い効率的な走りになるようサポートしてくれます。

 このように、ホンダ車にある謎の「葉っぱマークのスイッチ」や、他社にも見られる「ECO」などの記載のあるスイッチは、エンジンやエアコンの動きを効率的にして、燃費をアップさせてくれる機能です。

 環境のみならず経済的にもメリットのある機能なので、これまで使っていなかった人は、この機会に試してみてはいかがでしょうか。

【画像】「えっ…!」 これが「葉っぱスイッチ」のスゴい機能です!(18枚)

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Writer: 大西トタン@dcp

(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

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