スバル「BRZ」の改良モデル（D型）が2024年7月に発表されました。
　　
　同車は、水平対向エンジンを搭載したFRレイアウトのスポーツカーとして、初代モデルが2012年に登場。

　2021年7月には現行の2代目モデルが発表され、初代モデルと同じく、トヨタとスバルでクルマのベースを共有しながら、それぞれの個性を際立たせた走行性能を追求しています。

「誰もが愉しめる究極のFRピュアスポーツカー」をコンセプトとするBRZですが、今回の実施された改良で、MT車専用の「SPORTモード」が新たに採用されました。
　
　レースの知見から得られた機能ですが、SPORTモードに切り替えると、全回転域でアクセル操作に対してエンジンが忠実に反応するスロットルセッティングを採用することにより、アクセルコントロール性が向上。

　また、アクティブサウンドコントロールの音量が切り替わり、ドライバーの高揚感をさらに盛り上げます。

　AT車の改良は、マニュアルダウンシフト制御をドライバーの操作や路面状況などから総合的に回転数制限範囲を判定する設定とし、オーバーレブの危険性がない状況においてドライバーの意思でダウンシフトができるように回転数の領域を拡大しました。

　ほかにも、「R」「S」「カップカーベーシック」グレードではダンパー減衰力特性を最適化。「STIスポーツ」も含む全グレードにおいて、電動パワーステアリングのアシスト特性を見直すことで、操縦安定性や乗り心地を進化させています。

　細かな点では、デイタイムランニングライトが採用されたほか（カップカーベーシック除く）、ウインカーレバーの操作方式がロック式へと変更されました。

　新型BRZの価格（消費税込）は、332万2000円から381万7000円です。

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　走行特性に改良が加えられた新型BRZに対して、ネット上ではさまざまな意見が見受けられます。

「乗りやすくていいクルマだし、この新型のSPORTモードは気になるな」「SPORTモードにするともっとスポーティに走れるのか!?」など、MT車に設定された新たな走行モードに興味を示す人がいました。

　2024年7月14日にトヨタ「GR86」とBRZのイベント「FUJI86／BRZスタイル」が開催されたのですが、このイベントでは抽選で当選した人が改良モデルにいち早く乗れるというプログラムが実施されました。

　実際に試乗した人は、「改良後のBRZがかなり良い！ 改良前のモデルと乗り比べると差を感じます」「改良前後のBRZを試乗したけど、新型はやっぱりトルクが違う！」といった書き込みをしているなど、改良モデルはかなり進化しているようです。

　ほかにも新型BRZで話題にのぼったのが、ロック式ウインカー採用について。

「ウインカーがロック式！ これ大事！」「ウインカーレバーがロック式に変更が嬉しい！ レバーが勝手に戻るのが使いにくかった」「ウインカーレバーがロック式になったらしいけど、これだけで買いだろ」といった声がありました。

　現行モデルにフルモデルチェンジした際、ワンタッチ式ウインカーに変更されたのですが、これがユーザーから不評だったといいます。

「レヴォーグ」などほかのスバル車も順次ロック式に切り替わっており、BRZでもD型モデルから対応が完了したことになります。

　また、「今回のBRZは外装が変化されなくて安心しています」「BRZは今のデザインが一番好き」「闇雲にパワーを追求して肥大化するようなことをせず、日常の速度域を走行しても面白いという路線を貫いて欲しい」といったコメントが寄せられるなど、BRZはファンから支持されているモデルであることがわかります。