クルマの改造にも安全技術の波? トヨタ「ハリアー」に見るその傾向とは(写真115枚)

カスタムパーツの変化の波は、進む安全技術の影響か?

 その背景には、メーカー独自のアイコンを取り入れた新デザインを強調する狙いや変更箇所を最小にすることで価格を抑える、標準仕様の空力特性の向上などプロダクト的な理由もありますが、それ以上に影響を与えているのが、先進の安全運転支援機能の存在なのだそうです。

テールゲートの左右に小型スポイラーを追加しオリジナルデザインにメリハリを。小さな部品だが、印象はかなり変わる(TRDエアロパーツVer.1装着車)(大音安弘撮影)。

 ACCや衝突被害軽減ブレーキなどに代表される先進安全運転支援機能装着車には、様々なレーダーやカメラ、もしくはその両方が装着されています。これらは対象物との距離を画像処理や発信した電波などの反射で計測をするため、正常なデータを得るためには、設計上決められた装着位置をキープする必要があるのです。このため、車高を変えるサスペンションパーツは、純正オプションとして用意されていないもの出てきたようです。

 もちろん、エアサスペンション装着車など開発時に、車高の変化を盛り込んでいるものはこの限りではありませんが、もしすべての条件下でカバーをしようとした場合、新車開発同様のテストを行わなければならなくなるため、オプションアイテムとしてそこまでカバーするのは厳しいのが現状といえます。

純正同サイズのTRD製18インチを装着。標準車のホイールの大径化により、カスタマイズもインチアップがマストともいえなくなりつつある(大音安弘撮影)。

 また静粛性や燃費向上など標準車も空力特性をかなり重視したデザインが採用され、さらに大径アルミホイールと低扁平タイヤの標準化など総合的に標準車のスタイルがスポーティになったことで、以前よりも全体的な雰囲気を変えることよりもスタイルの魅力をより引き出すアクセントとしてユーザーが必要なものだけを選び装着しやすいようにもなったようです。

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