日産の斬新すぎる「商用バン」が凄い! もはや「でんでん虫マシン!?」な“円形ボディ”に熱視線! 人気の絶えない「エスカルゴ」どんなクルマ?
奇抜なフォルムから日本の自動車史に残る名車、日産「エスカルゴ」を解説します。一体どのようなクルマなのでしょうか。
今も人気の斬新「商用車」
世の中には様々な「個性的なクルマ」が市販されてきましたが、その中でも奇抜なフォルムで記憶に残るのが、日産の「エスカルゴ」です。
その名のとおり「カタツムリ」のような見た目で、コンセプトカーをそのまま発売したかのようなモデルでしたが、他にはどのような特徴を持っていたのでしょうか。
このエスカルゴは、1989年1月に日産が発売した3ドアの商用ライトバン。1987年の第27回「東京モーターショー」に参考出品され大きな反響を集めたことで、市販化に至りました。
名前のとおり「カタツムリ」をモチーフとしたユニークなスタイリングで、“殻”のようなジャンボサイズのカーゴスペースを備えるのも特徴です。
また、ショートノーズのフロントには“カタツムリの角”のように見える丸目のヘッドランプを、可能な限り内側に寄せるように配置しています。
さらにルーフタイプは、スタンダードと開放感のあるキャンバストップの2つをラインナップ。カーゴのサイド部分に円形のリアクオーターウインドウを配置したモデルもありました。
販売されていた当時は、ノーマルタイプのカーゴを選択し、宣伝のために社名やロゴなどを側面にあしらった車両を多く見かけたものです。
インパネをテーブルタイプとし実用性を確保したコクピットには、当時の日産では珍しいセンターメーターを採用。
半円のアナログメーターは、まるでオモチャのような可愛らしさもあり、内外装ともに親しみやすい設計が取り入れられていました。
また、ATセレクトレバーが、センターコンソールの上部に配置されていることも当時としては目新しかったポイントです。
ATセレクトレバーをセンターコンソール上に移動させたことで、座席は2人が快適に座れるベンチシート化を実現。見た目だけでなくインテリアにおいても先進的なモデルだったといえます。
このカタツムリのようなボディに搭載するパワーユニットは、最高出力73馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒SOHCエンジン。
パワーや走行性能自体はそこまで高いものではありませんが、コンパクトな車体ゆえに小回りが効き、取り回しもしやすいと高い評価を受けました。
そんなエスカルゴは、1989年1月から翌1990年12月までの受注生産という形で販売され、約2年という期間内で約1万台を販売。
ちなみに、車名のエスカルゴのスペルは英字表記で「S-Cargo」と記載します。
これはカタツムリを意味する「Escargot(エスカルゴ)」と、貨物車という意味の「Cargo(カーゴ)」を掛け合わせた言葉で、その名称もシャレの効いたユニークなモデルでした。
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エスカルゴは30年以上前のクルマですが、他に類を見ない個性的なフォルムのパイクカーとして、今でも高い人気を誇ります。
現在では中古市場でも出回る数が少なくなり、程度の良いものだと100万円以上するものも。
購入を希望する人は、じっくり時間をかけてお気に入りの1台を見つける覚悟も必要なようです。
当時ブルーバードの代車で乗った。
加速があまりに悪くて他の車の流れについていけず危険。
ブレーキがプアで危険。
小さいのに前後の車両感覚が見た目と違いわかりづらい。
代車を返したときに心底ホッとした。
デザインは最高ですが車としては存在してはいけない。
乗らずにおしゃれな店の飾りにしておくべきものです。