最近の「車のボディ」何で出来てる? マグネットや初心者マークが付かない車種も存在! “鉄”以外を採用するメリット/デメリットとは

アルミやプラスチックのボディってどうなの?

 軽量かつ高強度なアルミ素材をボディに採用する例も着実に増えています。

 ホンダ初代「NSX」がアルミボディだったのは有名な話ですが、鋼板に比べて40%も軽量化できたといわれています。

 ただしアルミは成形が難しく、また素材の違う鋼板との接合で強度を確保する特殊な技術が必要だったりして、安価とは言えないのが悩ましいところ。

アルミのボディはマグネット式の初心者マークがくっつかない
アルミのボディはマグネット式の初心者マークがくっつかない

 クルマの素材としてのアルミはメリットも多いのですが、デメリットもあります。軽量なので燃費に貢献するぶん、製造過程ではより難しい技術と電力を必要とすると言われています。

 さらに整備の観点では、傷や凹みなどの補修費用が高くなるのがネックとなるようです。

 ではアルミ製ボンネットが普及していないのかと言えばそうではありません。実はスバル車のほとんどがボンネットとフロントフェンダーにアルミを使用しているのです。

 これは、スバル独自の「水平対向エンジン」にも関係してくる話ですが、低重心がメリットとされるエンジンだけに、前方を軽くしてハンドリングの良さを妨げないようにアルミ製が採用されているといいます。

 ただし、万が一のぶつけた時の修理代やパーツの交換費用も高くなってしまう可能性があることを覚えておくと良いでしょう。

 そこで、現在注目されているのが「CFRP(炭素繊維強化プラスチック)」です。

 クルマのボディにプラスチックとはにわかに信じ難いですが、実はBMWは「i3」のボディ上部にCFRPを採用。大幅な軽量化を実現し、EVの電費向上に大幅に貢献しているようです。

※ ※ ※

 ちなみに、アルミボディのクルマに初心者マークを取り付けるには、マグネットではなく剥がしやすいステッカータイプの初心者マークを正しい位置に貼り付けることをお勧めします。

 初心者マークは取り付け位置が「地上0.4m~1.2m以下」と定められているので、フロントガラスに装着する吸盤タイプは法律に適していません。そのため、貼り付けるタイプが推奨されるというわけです。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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