「大雪だ…!」“雪でクルマが立ち往生”「不測の事態」への備えとは? “命の危険”を回避する欠かせないアイテムは

毎年各地では大雪によるクルマの大規模な立ち往生が発生します。では不測の事態にはどういった備えが必要なのでしょうか。

大雪でクルマ「立ち往生」不測の事態への備えとは

 大雪となった地域では、道路の除雪が追い付かないなどでクルマの立ち往生が発生し、なかには長時間の通行止めとなるケースも少なくありません。

 では、こういった不測の事態にはどういった備えが必要なのでしょうか。また、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。

雪で立ち往生…すっぽり埋まってしまうほど降ったら命の危険も(画像はイメージ)
雪で立ち往生…すっぽり埋まってしまうほど降ったら命の危険も(画像はイメージ)

 2022年12月18日は、記録的な大雪の影響で新潟県の長岡市や柏崎市などの国道で大規模な立ち往生が発生。およそ1800台のクルマが動けなくなるという事態が起きました。

 また最近でも、2024年1月16日に群馬県桐生市の国道で1台のクルマが立ち往生したため、約3時間にわたり通行止めとなるなどの影響が出ています。

 大雪の日でもやむを得ずクルマを運転しなければならないケースもあるでしょう。また、立ち往生の渋滞に巻き込まれて車中に長時間取り残される場合もあるかもしれません。

 こうした事態に対応できるように、あらかじめ雪への備えをしておくことが大切です。

 なかでも、排ガスによる一酸化炭素(CO)中毒を防ぐため、雪かきのためのスコップは備えとして欠かせないアイテムです。

 マフラー周辺が雪で埋まった場合の一酸化炭素中毒の危険性について、JAF(日本自動車連盟)はユーザーテストを実施しています。

 テストは、クルマの周囲を雪で埋めるだけでなく、ボンネットの上まで雪を被せた状態(ワイパー下の外気取り入れ口を塞いだ状態)でエンジンをかけ、空調を外気導入にして車内の一酸化炭素濃度の変化を検証しました。

 すると、排ガスが車体の下側に溜まり、エアコンの外気導入口を伝って車内に吸い込まれていくことが確認でき、車内の一酸化炭素濃度は16分後、400ppmまで上昇。その後6分で1000ppmに達しました。

 これは、「3時間ほどで致死」という非常に危険な数値であることを意味するといいます。

 突然の立ち往生では混乱して冷静さが欠けてしまうケースも考えられますが、一酸化炭素は無味無臭で気付きにくいため、十分に注意する必要があります。

 一酸化炭素中毒を防止するためには、マフラー周辺を定期的に除雪することが重要です。

 空気の流れをスムーズにするために窓を開けて換気しつつ、スコップなどで定期的に除雪するよう心がけましょう。

 また、長時間の待機となる場合は原則エンジンを停止し、車内では寒さをしのげるよう防寒着や手袋を付けておくほか、毛布や使い捨てカイロを備えておくのが良いでしょう。

 ほかにも、1~2日間の車内待機を余儀なくされたときのために、飲料、食料、防寒具、携帯トイレなどを常備しておくのが安心です。

※ ※ ※

 クルマの立ち往生は「冬タイヤの未装着」が原因として挙げられます。前述の群馬県のケースは、冬タイヤを装着していないクルマ1台が立ち往生したことが要因となっています。

 積雪や凍結した道路をノーマルタイヤで走ると、道路交通法第71条第6号の「公安委員会遵守事項違反」に該当するれっきとした交通違反です。

 これに違反した場合、普通車は6000円、大型車は7000円が科されます。

「少しの距離だから」と油断して冬タイヤ未装着で走行することで、多くの人を巻き込み、長時間にもおよぶ大規模な立ち往生を引き起こす可能性があります。

 改めて、冬の時季は路面に合ったタイヤを装着し、運転時には十分に気を付けるように心がけることが大切です。

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