スズキ新型「軽トラ」登場! ド迫力「黒顔」採用! さらにタフな「ドア無し仕様」展示も!? 「大きいキャリイ」に注目
2023年12月13日にスズキは特別仕様車「スーパーキャリイXリミテッド」を発売。その後、2024年1月にはスーパーキャリイをベースにしたドアが無い「スーパーキャリイ マウンテントレイル」を発表しました。
スーパーキャリイがアツい!
スズキは2023年12月13日に「スーパーキャリイ」の特別仕様車「Xリミテッド」を発売しました。
その後、2024年1月にはスーパーキャリイをベースにしたドアが無い「スーパーキャリイ マウンテントレイル」を発表しました。
注目が集まるスーパーキャリイの特別な仕様とはどのようなものなのでしょうか。
軽トラックと言えば、かつては仕事で使うといったイメージが強いですが、昨今は趣味で使う人が増加中です。
ここ10年ほど「アゲトラ」と呼ばれるカスタム文化も花開いています。
毎年開催されている「東京オートサロン」にも多くのドレスアップモデルが展示されるようになりました。
元々は「仕事で軽トラをカッコよく乗りたい」という、農業や漁業に従事している若年層からのリクエストによって西日本のカスタムビルダーが造ったというアゲトラ。
その後はアウトドア愛好家などからも注目され始め、オフロード系のカスタムに加えて、荷台に幌型テントを載せるといったビルダーも登場。
今では、車両価格がリーズナブルな軽トラを積極的に選び、それを自分色にしていくという愛好家が増えています。
そんな市場に敏感に反応しているのがスズキです。
同社は2023年末に「スーパーキャリイ」をベースにした特別仕様車「Xリミテッド」を発売。
キャビン部分にブラックデカールを貼ったり、ヘッドライト、グリル、ドアミラーなどをブラック化したモデルです。
またボディカラーもモスグレーなどのアースカラーを採用し、いかにもアウトドアズマンが好みそうなエクステリアになっているのが特徴。
こうしたモデルを自動車メーカーがリリースするということに時代の流れを感じますが、さらに東京オートサロン2024には「スーパーキャリイ マウンテントレール」が展示されました。
もちろんこの車両は参考出品車ですが、さすがにスズキが造っただけあって仕上がり具合は抜群。
担当スタッフいわく「ロッククライミングに行くまでに使うイメージ」でデザインしたのだとか。
道無き道を行く軽トラとして、キャビンをガッチリとロールケージで守り、フロントもチューブバンパーとスキッドプレートで武装しています。
ケージは荷台にも回り込んでおり、そこにはハードなオフロード走行の必需品・ハイリフトジャッキが装備されているのも目を惹きます。
もちろんリア回りも、チューブバンパーとスキッドプレートが装着されます。
この車両のデザインの核となっているのが、取り払われたドア。
代わりにケージが取り付けられていますが、これは「運転しながら自然を五感で感じてほしい」というデザイナーの意図したもの。
さらによくフロントバンパーを見てみると、そこには電動ウィンチも装備。岩場などを前進する時に、心強い味方となってくるアイテムです。
ちなみに、このウインチを前部に内蔵するために、エアコンの補機類を取り外しており、前出の担当者は「どうせドアがないので、エアコンはいらないと思いまして(笑)」と語っています。
さらに軽自動車規格サイズになるように、荷台後部を切り詰めたということですが、結果的にはデパーチャーアングルが拡大して、悪路走破性が向上するという結果に繋がっています。
インテリアには防水生地を使ったバケットシートや、防水仕様のタブレット&モバイルスピーカーをインストールするなど、すべてハードなアウトドア仕様。
ドアやエアコンがないのは別として、いかにもアウトドアギア的なボディカラーといい、今後カスタム市場でお手本になりそうな1台です。
ちなみに同車は、当初は「筋トレマシン」をイメージしたデザインだったようですが、結果的には方向性を変えて“山仕様”に。
今後、ここまで先鋭化せずとも、近い雰囲気を持った特別仕様車をスズキが出してくれることを、ぜひとも期待したいところです。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。