黒すぎる… トヨタ新「ブラッククルーザー」初公開! メーカー自ら「未発売パーツ」装着なぜ? 年内に発売も!
トヨタ車体が運営する四駆カスタムショップ「ランクルBASE」は東京オートサロン2024で、ブラッククルーザー70」を発表しました。
その名も「ブラッククルーザー70」 どんなクルマ?
2023年末に発売されたばかりのトヨタ新型「ランドクルーザー70」(以下ランクル70)は、注目度が高いモデルです。
そうした中で「ブラッククルーザー70」 という名のモデルが初公開されました。
大盛況のうちに閉幕した「東京オートサロン2024」ですが、今回の目玉のひとつになったのがランクル70。
ランクル70は1984年に誕生したモデルですが、ディーゼルエンジンを対象にしたNOx・PM法施行の影響で一時は国内販売を終了。
しかし、2014年から15年の一年間限定で30周年記念モデルとして販売され、さらに2023年12月にカタログモデルとして復活しました。
しかし、発売直後に2年間分の国内デリバリー数が完売し、その先に受注については未定状態となっています。
そんなレアモデルだけに、東京オートサロン2024での注目度も高く、ランクル70が展示されたブースはどこも来場者で賑わっていました。
トヨタ車体が運営する四駆カスタムショップ「ランクルBASE」のブースも、ファンの熱心線を集めたスポットのひとつです。
トヨタ車体はランドクルーザーを生産するトヨタグループ企業で、同社の吉原工場において国内向けのランクル70が造られています。
そんな企業のアンテナショップとも言えるランクルBASEが、デビューしたばかりのランクル70をどのように料理するのか、来場者は興味津々だったと言えるでしょう。
ブースに展示されたのは、その名も「ブラッククルーザー70」。
全身にマットブラック塗装を施し、オフロード系パーツをふんだんに取り付けた様は、無骨なランクル70をさらにタフなイメージにしています。
実はこのブラッククルーザー70に装着されているパーツの多くが、海外で70の純正部品として販売されているもの。
「海外純正部品を日本市場に持ち込む黒船」というコンセプトで、東京オートサロン2024用に製作されました。
装着されている主な海外向けパーツとしては、シュノーケル、電動ウインチ、メッキミラー、アルミホイールなど
。しかし、日本では純正となっていないパーツを車両に取り付けて展示したのはどうしてなのでしょうか。
企画担当スタッフは、次のように語ります。
「海外向けのオプションの中には、トヨタ系ディーラーでは法規的に取り付けられないものもあります。
しかし、カスタムという点で考えれば自由度が変わります。
ランクルBASEは四駆系のカスタムショップですので、開店から1年間で集めたユーザーのニーズやリクエストを考慮して、ご愛顧のお礼というカタチでこの車両を製作させていただきました」
こうしたパーツは同店で今後販売していく予定ですが、車両のデリバリーに時間を要する現段階で、ビジネス的な成功は見込めるのでしょうか。
「商品をゼロから開発するのであれば、販売にスピード感が必要になると思います。
これから弊社が扱っていこうとしているパーツは、すでに海外用として存在しているものばかりです。
さらに言えば、その多くが国内で造られている国産品。
ですので、投資やコストを低く抑えられるため、ここ数ヶ月で数が出ないとまずいということではないのです」
ランクルBASEでは2024年内中に、メッキフロントバンパーをはじめ、オーストラリア向け16インチアルミホイール、ダミーリアコンビネーションランプ、ピントルフック、シルバーサイドステップ、ラゲッジマットなどを販売する予定になっています。
この中には、新型だけでなく旧型に装着できるパーツもあります。
ちなみに、ブラック色にするにあたっては「オフロードで傷つきやすい色なので、既存のランクルユーザーから反発を買うのではないか」という心配もあったそうですが、来場者からの評価は上々。
今後は、オフロードやオンロードといった用途に囚われない自由なカスタムメニューを提案し、ランドクルーザーに長く乗って楽しんで欲しいということでした。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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