トヨタが166万円の「2人乗り軽EV」を生産終了へ 「一定の役割果たした」 「C+pod」今夏でサヨナラ、販売店反響いかに
2024年1月15日にトヨタは「C+pod」を2024年夏での生産終了することを明かしました。販売店には、どのような反響が寄せられているのでしょうか。
約4年半で生産終了となった「C+pod」
トヨタが2020年末に発売した超小型モビリティ「C+pod(以下シーポッド)」。
同社HPでは2024年1月15日に「2024年夏での生産終了」を明かしました。
生産終了に対してどのような反響が寄せられているのでしょうか。
2020年12月25日にトヨタが発売したシーポッド。当初はBEV(電気自動車)の普及に向けて検討を進めてきた法人ユーザーや自治体などを対象に限定販売を開始しました。
2021年12月23日には、全ての法人ユーザーや自治体、さらには個人ユーザーも対象にして全車リースによる契約販売を開始しています。
シーポッドは、環境に優しい2人乗りタイプのBEVとして登場し、後に法人向けの1人乗りタイプも設定されました。
その特徴は、軽自動車よりも小さいボディサイズで、免許取り立ての独身若年層や運転に不安を感じる高齢層など、日常生活で少人数かつ近距離の移動が多いユーザー向けとなるモビリティです。
その他にも定期的な訪問巡回といった法人利用や、都市・山間部などそれぞれの地域に即した安心・自由かつ環境に良い移動手段での活用が想定されていました。
ボディサイズは、全長2490mm×全幅1290mm×全高1550mmのコンパクトなボディ。最小回転半径を3.9mとすることで、曲がり角や車庫入れ時などにも切り返しが少ない優れた取り回しを実現しました。
エクステリアはキャビンをブラックアウト。LEDヘッドランプ、LEDリヤコンビネーションランプも取り込み凝縮感とBEVデザインとして特徴的なグラフィックを意識。なお外板は樹脂製とし軽量化を追求しています。
インテリアは、室内幅1100mmに大人2人が並んで座れるシンプルな室内空間を実現。
インストルメントパネルには、メーターを中心とする機能系装備をホワイトのセンタートレイ上に配置し、スイッチ類もセンターパネルに集約しています。
なおリチウムイオンバッテリーをシート足元の床下に搭載することで、段差の少ない低床フラットフロアを実現し、リアにモーターを配置。航続距離は日常使用できる150kmです(WLTCモード)。
そんなシーポッドは発売後に「TOYOTA SHARE」を活用し、利用者の観光・周遊促進を図る「EVカーシェア」などを展開しており、実際に愛知県豊田市でも活用されていました。
今回の生産終了にあたり、トヨタ広報部は「これまで小型モビリティとしてお客様に提供してきましたが、一定の役割が完了したと判断したことから生産終了となります。なお生産終了後もアフターケアなどは継続します」と理由を説明しています。
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では販売店にはどのような声が寄せられているのでしょうか。
首都圏の販売店では「法人のお客様が大半でした。会社で充電をして、日中の営業車として利用されるケースが多いようです」と話しています。
中部圏の販売店では「稀に個人のお客様から問合せを頂きました。しかし殆どは法人様が多かった印象です」と話しています。
またSNSでは「売れなかったのかな」「生産終了早い」というような声が見られる一方で「C+podに乗って来ました。想像以上に上質な乗り味でした」という声も見られました。
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