全長4mの「高級車」! 上質すぎる「豪華内装」採用したコンパクトカーが凄い! マツダが仕立てた渾身の「高級モデル」とは
高く評価されるも販売数は
このように、上質な内外装に加えて静音性や走行性能も高いレベルでまとめられたベリーサは、2004年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」で特別賞に選出。
同年12月には限定800台の限定車をリリースするなど、販売数の拡大を図ります。
しかし、完全な新規モデルゆえの知名度の低さや、そもそも同門のデミオが欠点の少ないクルマだったこともあり、ベリーサの販売数はマツダの予想に届かず伸び悩みます。
マツダは同車の訴求力を増すべく、当初オプションだった本革シートを標準装備に変更するなど意欲的なマイナーチェンジを繰り返しますが、2015年に生産が終了。
2004年のデビューから11年と販売期間は長かったものの、明確な後継モデルは登場せず、1代のみで姿を消しました。
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ベリーサの登場した当時のマツダは「Zoom Zoom」をブランドメッセージとし、ラインナップ全体でスポーティさを表現していたことから、上級思考のベリーサは大衆モデルながら「一風変わった存在」と捉えられていた面も否定できません。
しかし、現在のマツダはスポーティさとともにブランド全体で上質感を演出しており、デミオを改名したマツダ2には高級感のある本革シートが用意されるなど、かつてのイメージとは異なるメーカーとなっています。
ベリーサ自体は後継車種なくモデル寿命を終えましたが、実用的なモデルの中に上質さを追求したその「志」は、現在のマツダ車の中に息づいているのかもしれません。
ベリーサは軽をひとまわり大きくしただけのつまらん車です