なぜ「正月飾り」付ける人減少? 年明け「風物詩」に変化あり? 「付けるべき・処分に困る」声も 現状は?

かつては、お正月になると、クルマのフロントグリルにも正月飾りをつける人が多くいました。しかし、今ではその姿もすっかり見られないようです。いったいなぜ、クルマに正月飾りをつける人が減ってしまったのでしょうか。

クルマにしめ縄飾りをつける風習がなくなってきた

 年末が近づくと、新年を迎えるために、鏡餅や門松など正月飾りを準備する習わしが日本にはあります。

 中にはクルマのフロントグリルにも正月飾りをつけるユーザーが多くいました。しかし、今ではその姿もすっかり見られないようです。
 
 いったいなぜ、クルマに正月飾りをつける人が減ってしまったのでしょうか。

かつては多くのクルマで見られた「正月飾り」だが、最近は付ける人が減っているという
かつては多くのクルマで見られた「正月飾り」だが、最近は付ける人が減っているという

 かつては、この正月飾りを、クルマにもつける人が多くいました。

 帰省ラッシュ時期のサービスエリアともなると、駐車場にはフロントグリルに正月飾りをつけたクルマがずらりと並んでいたといいます。

 従来のしめ縄飾りは、ワイヤーや結束バンドなどでフロントグリルに固定するのが一般的でしたが、これは少し面倒な作業でもあります。

 そこで、現在人気なのは、吸盤でガラス面などに取り付けるタイプが主流となっているようです。

 しかし、今では正月飾りをつけるクルマ自体の数が少なくなっていると言います。

 そもそも正月飾りとは、お正月に年神様を家に迎えるためのものとなります。

 その年神様が家に入るときの目印になるのが門松で、家の不浄を取り除くのがしめ縄、鏡餅は年神様へのお供えものです。

 日本では昔から正月飾りをとおして、新年を祝うとともに、無病息災や家内安全、五穀豊穣を願ってきました。

 クルマにも福が来るようにとつける正月飾りは、しめ縄を中心にした「しめ縄飾り」がほとんどです。

 しめ縄飾りのなかには縁起物を加えたタイプもあります。

 たとえば、五穀豊穣を願う稲穂や厄除けの南天、さらに長寿の海老に、夫婦愛の鶴、開運の梅など、とそのバリエーションは広がっています。 

 気軽なデザインも登場してきたしめ縄飾りですが、実際に購入する人は年々減少する傾向にあるようです。

 特に最近では、若い年代の購買客がほとんどいなくなったといいます。

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 また、SNS上では、「縁起物だから格好いいとかダサいとかの問題ではない」、「お正月くらいは車内清掃して、飾りをつけたいよね」、「最近は100円ショップにもあるし気軽につけられる」といった意見がみられます。

 さらには「旧型車にはマッチする」などと、しめ縄飾りをつけたセダンの写真を投稿している人もいます。

 一方で、クルマにしめ縄飾りをつけるのはダサいという声も。

「ダサいとしか思えない」「誰が最初にやりだしたのか」「ダサいといわれてるからつけない」など、つけること自体に抵抗を覚える人もいるようです。

 また「必要・不要」の論議が繰り広げられている光景も見受けられました。

 こうしてみると、つけている人の数は減ったとはいえ、クルマのしめ縄飾りそのものが忘れられているというものでもなさそうです。

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