超レトロなダイハツ「軽セダン」が面白い! チャレンジを詰め込んだ“斬新すぎる”軽自動車「オプティ」の凄さとは

小さなクルマのに定評のあるダイハツは、挑戦的な軽自動車を数多く世に送り出しています。記憶に残る「オプティ」も驚きの試みを詰め込んだユニークな一台でした。

軽自動車の常識を崩した「ユニークモデル」

「軽自動車」を主軸にコンパクトなクルマを数多く手掛けるダイハツは、軽自動車ならではの“限られた規格”の中で様々なチャレンジを行ってきました。
 
 記憶に残るユニークなモデル「オプティ」も、まさにチャレンジングな試みを詰め込んだ画期的な一台です。

画期的な挑戦を詰め込んだ ダイハツ「オプティ」
画期的な挑戦を詰め込んだ ダイハツ「オプティ」

 初代「オプティ」が発売されたのは、1992年1月のこと。

 同車は当時のダイハツの看板車種だった「ミラ」の上位に位置するモデルとして開発されました。

 ミラをベースとする3ドアハッチバックボディは、丸みを帯びた柔らかな印象のフォルムが特徴で、「見た目が可愛い」と一躍女性を中心に人気となります。

 また同時に、オプティはダイハツのスペシャリティカー「リーザ」の後継ポジションも兼ねるという背景もあったため、軽自動車でありながら高級感を感じられる内装を備えていた点もオプティが人気を高めた理由のひとつだと言えるでしょう。

 この初代モデルの登場から約1年後の1993年8月には、ボディタイプをまさかの「5ドアハッチバック」のセダン風シルエットに変えた「後期型」が登場します。

 さらにこの後期型では1996年から、丸目ライトに半円形グリルのクラシックなフロントデザインを採用したモデル「クラシックグレード」をラインアップに追加。

 こちらも見た目の可愛らしさから、前期型と同様に女性ユーザーから高い評価を獲得しました。

 そして1998年に全面刷新し登場した2代目オプティは、さらに驚くべき進化を遂げます。

 初代は前期・後期ともにドア数の違いはあれど、構造上はハッチバックタイプとなっていましたが、2代目はショートノッチバックの4ドアセダンという軽自動車では異例の珍しいボディ形状へと生まれ変わりました。

 同車は基本グレードの「CL」と「CX」に加え、2種類のスポーツグレードをそれぞれ4タイプ展開しており、中でも人気が高かったのが、4気筒DOHC16バルブターボエンジンと5速MT、特製ローダウンサスペンションを装備した「エアロダウンビークス」。(4WDモデルのみ3気筒エンジンを搭載)

 こちらは軽自動車ならではの取り回しの良さと軽快な走りが、若い世代の男性に刺さりヒットします。

 このように初代にも劣らぬ挑戦的な要素を盛り込んで高い人気を得た2代目オプティですが、徐々に販売台数が低下し2002年7月に生産を終了。

 翌年8月には完全に販売終了となりました。

※ ※ ※

 軽自動車でありながら高級感のある仕上げを取り入れたり、ノッチバックの4ドアのセダンという非常に攻めたスタイルを採用するなど見所の多いオプティは、初代は女性から、2代目は男性から高い評価を得るという、モデル途中でユーザー層が大きく分かれた面白いクルマでもありました。

 まさに、今ではなかなか真似の出来ない「攻めたクルマ」だったと言えるでしょう。

 このオプティ(とくに先述のエアロダウンビークス)は販売終了から20年以上経過した現在でも根強い人気があり、中古市場でも程度の良いものならば100万円前後となかなか高額な値で流通しています。

 とはいえそもそも玉数自体が少ないのですが。

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