ホンダの全長4.3m級「小型SUV」で「車中泊」は可能!? 「ヴェゼル」ならできても新型「WR-V」は「無理」? 2モデルの違いとは

「ヴェゼル」はイケる「車中泊」も新型WR-Vでは「不可」!?

 ヴェゼルと新型WR-Vの内装はどう違うのでしょう。

 新型WR-Vの室内は、コンパクトSUVクラストップだという広い室内空間を特徴とします。

 高い頭上高や、余裕ある後席の足元のほか、荷室も壁面をフラットな形状にしたり床下収納を設けたことで、458リットルと十分な空間を確保します。

「ヴェゼル」は新型「WR-V」と異なり、ほぼフラットに続く床面が特徴で、車中泊することも可能です
「ヴェゼル」は新型「WR-V」と異なり、ほぼフラットに続く床面が特徴で、車中泊することも可能です

 対するヴェゼルは、パーソナル性を重視したというクーペスタイルからもわかる通り、広さ重視のパッケージングではありません。

 しかし水平基調のスタイリングや内装デザインを採用し、視界の良さから得られる爽快さや運転のしやすさには十分に配慮しているとホンダでは説明しています。

 また興味深いのは、後席を前倒しした際のヴェゼルの荷室長が、約1900mmも確保されている点にあります。

 しかもほぼフラットな床面が誕生するので、ミニマムとはいえ、大人が車中泊することも可能となっています。

 こうした驚異の荷室長を、全長わずか4.3m級のボディサイズで実現させているのです。

 その点で新型WR-Vは、高い積載性に重点が置かれている印象で、荷室の低い床面が際立ちます。

 荷室寸法などの詳細はまだ明らかにされていませんが、後席を前倒ししてもフラットな床面にはなりません。

 新型WR-Vが先行公開された際、編集部スタッフ(身長約170cm弱)が荷室で寝転んでみましたが、そのままの状態では車中泊をするのは無理そうなことが確認できました。

 このように、ほぼ同等のサイズ感ながらキャラクターを巧妙に変えたことで、ヴェゼルと新型WR-Vが共存できるように設定されたことがわかります。

 新型WR-V発売後、2モデルが市場でどう受け止められるのか、興味は尽きないところです。

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