トヨタが新型SUV「世極」発表! 白ボディで塊感強調!? 全長5m超えの新たな「センチュリー」を中国でお披露目
新型センチュリーの中国名は「世紀」じゃない? なぜレクサスブースで発表された?
中国向けセンチュリーは事前情報の通り、「世極」という名前で販売されます。
以前より中国メディアなどがセンチュリーを話題にする際は「世紀」と非公式ながら表記されていましたが、今回の正式な投入をもって中国語名が定められました。
「世紀」ではなく「世極」となった理由は明らかでありませんが、これにはおそらくビュイックがすでに中国市場限定で販売している高級ミニバン「GL8 センチュリー(中国語名:GL8 世紀)」の存在が影響していると見られます。
ビュイックのミニバンとの混同や商標問題を避けるために、より歴史の長いセンチュリーのほうが「世紀」という名称を譲った形です。
また、実際の発表はトヨタのブースではなく、レクサスのブースでおこなわれました。
発表中には「トヨタ」の名前が言及されましたが、公式サイトの作りはレクサス風であり、取り扱い店舗の一覧は中国全土のレクサスディーラーが記載されています。
一方、公式サイトやプレスリリースなどには「トヨタ」「レクサス」の名前が表立っては登場していません。
商品展開的にはどちらにも属さない、独立した「センチュリー」ブランドでの展開のようですが、実際の納車やアフターサポートはレクサスのディーラーが担当するということでしょう。
広州モーターショーの会場でお披露目されたのは白一色のセンチュリーです。
日本では白系のボディカラーがプレシャスホワイトパールとシルバーのツートンとなる「白鶴」のみですが、中国ではホワイト単色となる「凝玉」が選べる形になります。
逆に、グレーとプロミネントグレーとブラックのツートンとなる「黎明 杼型」は中国向けセンチュリーの公式サイトに記載はなく、日本独自のボディカラーになると見られます。
これ以外にもハンドルの位置が左だったりと細かい点で日本仕様との違いが確認できますが、もっとも気がつきやすいのはリアゲートにおける「CENTURY」エンブレムの有無です。
日本仕様では伝統的な「鳳凰」エンブレムの上に「CENTURY」と記載されているのに対し、中国仕様ではこのエンブレムが装着されていません。
このことからも、中国市場では「センチュリー」ではなく「世極」として販売するという強い意志のようなものが感じられます。
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中国向けセンチュリーの価格は発表されませんでしたが、輸入車扱いとなれば15%の関税が課されるため、日本よりも高い販売価格が設定されることでしょう。
また、センチュリー発表時に話題となった「オーダーメイドプログラム」が中国でも実施されるかに関しても気になる点となります。