ホンダ「新型SUV」日本初公開! めちゃ存在感ある「デザイン」に秘密あり!? コンパクトなのに“カッコいい”新型「WR-V」とは
2023年11月16日、ホンダは新型SUV「WR-V」に関する情報を先行公開しました。このモデルは扱いやすいボディサイズとコストパフォーマンスの高さが特徴のひとつですが、外装デザインもなかなか見どころあるものとなっています。
ホンダの新型「コンパクトSUV」はデザインが良い!
ホンダは2023年11月16日、まもなく発表予定の新型SUV「WR-V」に関する情報を、特設サイトにて先行公開しました。
今回情報が公開された新型WR-Vは、ボディサイズが全長4325mm×全幅1790mm×全高1650mmとコンパクトで扱いやすく、かつ比較的抑えめな車両価格によって高いコストパフォーマンスを実現すると見込まれる、現在のホンダの国内ラインナップには存在しない新しいポジションの小型SUVです。
同車は基本的には、2023年6月6日にインドで世界初公開された新型SUV「エレベート」と同じ構造を持ちつつ、日本仕様にするべく細かな改良が施されたモデルと言えます。
また、このWR-Vという車名の由来は「Winsome Runabout Vehicle」、つまり楽しく生き生きとした活動的な暮らしを実現するクルマであって欲しいというホンダの願いが込められたもの。コンセプトも同様に「VERSATILE FREESTYELR」と、既成概念にとらわれず自分らしい生き方を表現する人々に寄り添うことを目指して開発したといいます。
そんな同車の外観を眺めて感じられるのは、実際のサイズを超えた高い存在感と、デザインの妙。
細かなディテールではなく“プロポーション”の良さによって、どの角度から見ても安定感がありコンパクトであるものの車内が広いと想像させ、加えて楽しげな雰囲気を創出することにも成功しています。
また、国内で展開されるスマートなフォルムのホンダ車とはテイストの異なるスクエアさを強調した造形バランスも特徴です。
そんな新型WR-Vは、小さい車体の中に広く快適な室内空間を実現するため、左右側面の形状を極力内側に倒れ込ませず、壁のように垂直に伸ばしています。
また同様にフロントバンパーやグリル、ヘッドライトなど「クルマの顔」やリアの形状も、無駄なくスペース効率を高めるため限界まで垂直に近づけていますが、その一方で近年のホンダの普通車としては珍しいほど角ばった四角いグリルや連続するヘッドライトの造形により、むしろ高い一体感を実現。
このようなスペース効率を高めるために平面的なボディを採用する手法は、サイズに制約がある軽自動車や小型車には多く見られるものですが、そうした他車に比べても、“あえて”全体的にカクカクした直線的なデザインを極めてバランス良く採用した新型WR-Vは、効率の良いボディ形状をデザインとしても昇華しており、物足りなさや絶壁感など全く感じられない統一感のあるスタイルを成立させています。
さらに、このような直線的な造形を取り入れた場合、車種によっては車体上部の重量感が増して見た目の安定感が失われることも珍しくありませんが、新型WR-Vではその点もさりげなく解決させました。
窓部分の上下幅を薄くし、同じくキャビンの厚みを抑えてボディ下部に踏ん張り感を強め、くわえてSUVらしい無塗装のフェンダーモールやシルバーのアンダーガード、大径タイヤとアルミホイールを装着することにより、足元の重量感を大きく増強。
その結果、先述の通り非常にバランスの取れた安定感のあるプロポーションと、本来のボディサイズを上回る存在感を放つことに成功しているのです。
このような、あえて極めて四角いデザインとすることで車内を広げる手法を採用したSUVは、過去のホンダ車で言えば7人乗りSUV「クロスロード」(2007年から2010年まで販売)などをほうふつとさせますが、今回公開された新型WR-Vの方がより繊細なバランス感覚で練り上げられており、さらに高級感という面においても配慮が加えられている点でうわてといえます。
そんな外装のデザイン面だけを見ても、乗る人のことを考え抜かれていることが理解できる新型WR-V。
車両価格は現時点では公表されていませんが、ホンダは「200万円台前半からを予定している」と述べており、実際にそのような価格で販売されれば競争力はかなり高いものになるでしょう。
新型WR-Vの正式発表は2023年12月中、発売は2024年春を予定しているといい、注目が集まります。
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