2023年11月16日から愛知県・岐阜県で開催される「ラリージャパン2023」。
　
　世界最高峰のラリードライバーが集まるイベントとはどのようなものなのでしょうか。

　WRC（世界ラリー選手権）の2023年シリーズの最後を飾るのが2年連続での開催となったラリージャパン。

　2023年11月16日から19日の計4日間で、愛知県（岡崎市、豊田市、新城市、設楽町）、岐阜県（中津川市、恵那市）の公道や特設コースなどを全22に分けて行われます。

　ラリージャパンは、2022年に12年越しの開催となったことでも話題になりました。

　今回2023年は2022年とは異なり、サービスパークがある豊田スタジアムに特設コースが設けられます。

　そのコースを2台のラリーマシンが同時に走る様子をスタンド席からリーマシンを見ることが可能です。

　なお本来は芝生が敷かれていた豊田スタジアムですが、今回のラリージャパン2023のために芝生を剥がして、アスファルト舗装を行うという注目の場所となります。

　なお特設コースの製作には約3億円掛かったと言い、11月25日・26日に開催されるラリーチャレンジ豊田でも使われるようです。

　また2022年の河川敷開催から変更された岡崎市では、岡崎市中央総合公園全体を使ったコースに変更されました。

　各観戦ポイントには徳川家康公と徳川四天王の名前が付けられるなど、歴史好きも注目です。

　さらに恵那市ではラリージャパンラッピングが施された明知線とラリーマシンのコラボ走行が見られるなど、各地で去年とは異なるイベントが用意されています。

　そんな2年目となる今大会ですが、今回は愛知県豊田市の太田市長がラリージャパン2023実行委員会の会長を努めています。

　ラリージャパン2023について太田会長は次のように話しています。

「ラリージャパンでは『安全・安心な大会を目指すということ』が第一です。

　豊田市ではラリージャパンを含めて4つのラリーイベントが開催されている他、小学校などでもラリー教室などが開催されています。

　こうしたことも含めて『交通安全』にも繋がればと思います。

　また山間を盛り上げる『山間振興』や様々地元企業が盛り上がる『産業振興』など、ラリーを通じて出来ればと思います」

　なお実行委員会によれば、2023年は約10万人の来場者が見込めれているといい、消費活性効果としては約35億円から40億円だと推測されているようです。

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　このように単に街中をラリーマシンが走るということだけでなく、様々な想いや意図が交錯するラリージャパン2023。

　参戦するチームとしてはどのような印象なのでしょうか。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのチーム代表ヤリ-マティ・ラトバラ氏は次のように述べています。

「去年のラリージャパンは勝田貴元選手が表彰台の3位になりましたが、今年は勝ちに行きたいです。

　去年以上に準備を入念にしてきました。落ち葉がどのくらいあるか、松ぼっくりがどこにあるかなど。

　またモリゾウさん（豊田章男会長）とも色々と話していて、このラリージャパンを盛り上げようと色々考えています。

　とくに今回の豊田スタジアムの中で走るのはモリゾウさんの発案です。なので実現してくれたことは有り難いと思っています」

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　いよいよ開催されるWRC2023年シリーズ最終戦のラリージャパン。

　16日夕方からはセレモニーが開催され、その後SSS（スペシャルステージ）として豊田スタジアム内の特設コースをラリーマシンが魅せる走りを披露しました。

　17日-19日には愛知県・岐阜県の紅葉豊かな山間部を世界最高峰のラリードライバーが駆け抜けます。