スズキ新型「ジムニー5ドア」発売! 初導入の市場で熱視線だけど、国名変更の可能も? 最大シェア誇るスズキがインドで強い理由

きっかけは50年以上前…スズキとインドの深い関係とは

 スズキとインドの関係がはじまったのは、1969年のことでした。

 当時、亜細亜大学が主催した「アジア・ハイウエー第二次踏査隊」の使用車両としてインドへと上陸した「フロンテSS」は、軽快な走りがインドの人々の注目を集め、ついには首相公邸へと招待されることになります。

 そこで、首相の長男でありクルマ好きとして知られていたサンジャイ・ガンジー氏がフロントSSを絶賛し、さらにはスズキとの提携を持ちかけます。

 当時のスズキはその申し出を辞退しますが、その後サンジャイ・ガンジー氏は国民車構想を担う自動車メーカーとして、マルチ社を1971年に設立します。

 しかし、1980年にサンジャイ・ガンジー氏は不慮の事故で命を落としてしまいます。

 リーダーを失ったマルチ社は経営危機におちいり、国有化されることで再建を図ることとなりました。

 マルチ社の提携先を探すインド政府に対して名乗りを挙げたのが、鈴木修社長(現会長)の指揮のもと積極的な海外展開を図っていたスズキでした。

 インド政府関係者に対して、鈴木修社長みずからホワイトボードに工場のレイアウトを描くなど、熱心に議論を進めたと言われています。

 その結果、1982年にマルチ社とスズキによる合弁企業としてマルチ・スズキが誕生し、翌1983年より現地生産を開始します。

 それ以降、マルチ・スズキのクルマは順調に販売台数を増やし、現在の地位を築いていくことになります。

スズキの鈴木俊宏社長(左)と、2023年1月にインド・デリー近郊で開催された「オートエキスポ2023」で世界初公開されたスズキのEVコンセプトモデル「eVX」
スズキの鈴木俊宏社長(左)と、2023年1月にインド・デリー近郊で開催された「オートエキスポ2023」で世界初公開されたスズキのEVコンセプトモデル「eVX」

 現在では世界中の自動車メーカーがインドへと進出していますが、マルチ・スズキほど現地に根ざした自動車メーカーはほかにはありません。

 実際、マルチ・スズキの販売網はインド国内全域をカバーしており、各地域のユーザーのニーズや言語にも完全に対応しています。

 そうした意味で、マルチ・スズキはインドの人々にとって単なる「日本のクルマ」を超えた存在であり、文字通り「国民車」そのものです。

 マルチ社とスズキが提携交渉を進めていたなかで、インド政府関係者は「われわれの話を真剣に聞いてくれたのはスズキだけだった」というコメントを残したと言われています。

 トヨタやホンダ、日産が北米や欧州市場へと進出していたなか、インドに注目した当時の鈴木修社長は、まさに先見の明があったと言えます。

※ ※ ※

 今後さらなる成長が予測されるインド市場ですが、ほかの国々同様、政府によって電動化が推進されており、現時点では、2030年までに新車販売台数(乗用車)の3割をBEVにするという目標が掲げられています。

 スズキは、2030年までにインドに6モデルのBEVを投入することを明らかにしています。

 スズキにとって最重要市場とも言えるインドのBEV戦略は、日本におけるBEV戦略にも大きく関わることは言うまでもありません。

 インドという巨大市場のなかで、非常に強い存在感を持つスズキの動向に注目が集まっています。

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4件のコメント

  1. 一部フロンテがフロントになっている箇所あります。ちょっと遠いけど中国市場からインド市場にシフトするのも良いですね。

  2. クルマのニュースを記事にするんでしょ、インドの国名がどうとか知ったこっちゃ無いんだか。
    タイトルにジムニー5ドア入れときゃ閲覧数稼げると思ってるだろ。

  3. 日本での販売は未定なのに日本で販売してる様な記事だよね海外で売ってる車なんてどうでもいいよ
    ジムニー5ドアを試乗も見たことないのによく書けるよね

  4. ~ですが、が多くて内容が全く入らない。

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