トヨタは2023年8月30日、「新車発表会」を9月6日13時30分より実施することを発表しました。この新型車のティザー画像も同時に公開されており、その特徴からこのクルマはかねてより噂されていた“センチュリーSUV”なのではないかと話題です。
　
　仮にセンチュリーSUVが実際に登場するとなると、この事態を1年以上前から予期していた人物がいることになります。それがクルマのバーチャルチューナーであるTheo throttle氏です。Theo throttle氏は2022年6月16日に日本を代表するトヨタのショーファードリブンカー「センチュリー」をSUV化した「センチュリークロス」と名付けたレンダリングCGを作成・投稿していました。

　センチュリーは初代モデルが1967年に登場し、以来50年にわたり「日本を代表するショーファーカー」として、各界のエグゼクティブに愛用されてきた高級セダン。現行モデルは2018年6月に、21年ぶりのモデルチェンジを果たし登場した3代目モデルです。

　そんなセンチュリーですが、約半年ほど前からSUVモデルとなる“センチュリーSUV”が登場するのではないかと各所で話題となっていました。背景には、ショーファードリブンカーとしての人気がセダンからSUVやミニバンに移行していることが挙げられているようですが、その頃、トヨタからの公式な発表はありませんでした。

　そんな中、2023年6月に行われた新型「アルファード／ヴェルファイア」の発表会で、トヨタのデザインを統括する領域長 サイモン・ハンフリーズ氏が、フラッグシップセダン「センチュリー」について、大胆に変化させた新型モデルを2023年内に発表することを明らかにし、当該モデルと思われるシルエットを公開しました。

　そのシルエットが、“SUVモデル”であることは明らかで、いよいよ“センチュリーSUVが本当に登場するのでは？”という論調が強まりました。

　そして2023年8月30日、トヨタは「新車発表会」を9月6日13時30分より実施することを発表。

　同時に公開されたティザー画像には、白手袋をはめたドライバーと見られる人物が、黒塗りのクルマの後席を開けようとドアノブに手をかけている様子が収められ、この新型車がショーファーカー（オーナー自身は後席に座り、運転手に運転を任せるクルマ）であることを示唆しているように見えるほか、直線基調のデザインや太いCピラーが“センチュリー”の特徴と一致することから、噂のセンチュリーSUVの登場はいよいよ確信に変わっていきました。

　現在のところ、トヨタは“新型車”としか表現していないため、9月6日に発表されるモデルがセンチュリーSUVと確定したわけではありませんが、これが本当にセンチュリーSUVだとすると、この事態を1年以上前から予期していた人物がいます。

　それがクルマのバーチャルチューナーであるTheo throttle氏。同氏は2022年6月16日にセンチュリーをSUV化した「センチュリークロス」と名付けたレンダリングを作成・投稿していました。

　センチュリークロスの外装は、「神威（かむい）」と名付けられたエターナルブラックに塗られ、フロント・サイド・リア下部のメッキパーツやグリルなどは大型化。

　最低地上高も高められ、ホイールもインチアップされています。また、ルーフにはメッキ塗装されたルーフレールが装備され、まさにSUVといったデザインとなっていました。

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　実際にセンチュリーSUVが登場するかもしれないことと、Theo throttle氏が「センチュリークロス」のレンダリングを作成したことは全くの偶然であると思われますが、世界に数多存在するカーデザイナーたちの予想レンダリングも“現実性”を含んでいたことに驚きを隠せません。

　ですが、レンダリングから、現実のカスタムカーを作成するカスタムショップなどもあり、レンダリングはあながち“完全な非現実”とも言い切れないのかもしれません。