高級自動車メーカーとしてその名を轟かすブガッティ。1500馬力を発揮するW型16気筒クワッドターボエンジンを搭載した「シロン」など、数億円近い“超高価格”の車両をラインナップしています。
　
　そんなブガッティが、2023年8月、アメリカ・カリフォルニア州で開かれたモントレー・カー・ウィークに金色に身を包んだ「ミストラル」を出展しました。

　ミストラルは、ブガッティが2022年に発表したロードスタータイプのハイパーカーです。パワートレインとして、同社おなじみのW型16気筒エンジンを搭載。その最大出力は1600馬力にも達します。

　そのパワフルなエンジンによって繰り出される走行性能はすさまじく、ロードスターモデルながら「トップスピード」モードの最高速度は、時速420kmにも到達するそうです。

　この強力エンジンを搭載するだけあって、車体デザインには細部まで工夫が凝らされています。まずフロントフェイスの馬蹄形グリルは、シロンよりさらに大きくなっています。これにより、エンジンに十分な空気を送り込めるそうです。

　もちろん空気抵抗についても入念に検討。フロントスプリッターやアンダーボディ、展開型のリアウイングなどが常に適切なダウンフォースを発生させるそうです。

　生産台数は全世界限定で99台ですが、すでに完売とのこと。今回展示された金色のミストラルはそのうちの1台。このカラーリングは、オーダーメイドで塗装しているそうです。

　外装はもちろんですが、エンジンカバーや内装も金色としています。車体各所にあしらわれている黒色と合わせ、気品あふれる鮮やかなカラーリングになっています。

　見ただけでゴージャスさが伝わるこのミストラル。正確な価格は判明していませんが、通常モデルでも500万ユーロ（約7億円）とのことなので、そのオーダーメイドとなれば、途方もない値段であろうことは間違いがありません。

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　ブガッティは、2021年に同じくクロアチアのEVハイパーカーメーカー「リマック」との統合を発表。さらなる発展が期待されています。

　そのような点もあってかブガッティでは、W型16気筒エンジンを採用したクルマはこのミストラルで最後になる、と語っています。