クルマのドア、「バー型」増えたワケ 利便性やデザインだけでない、その背景

クルマのドアハンドルには、手をかけて引き上げる「フラップタイプ」と、握って引っ張る「バータイプ」が存在します。かつてはフラップタイプが主流でしたが、現行のクルマはほとんどがバータイプのようです。

使い勝手だけじゃない VWが80年間「バー型」のワケ

 国産乗用車のドアハンドルがフラップタイプからバータイプへと主流が移った一方で、フォルクスワーゲンが以前からバータイプを採用しているのはなぜでしょうか。その理由をフォルクスワーゲングループジャパンに聞きました。

――バータイプのドアハンドルを採用しているのはなぜでしょうか?

 ハンドルに力を加えて開けやすいので、万が一事故が起きてしまった場合、車内に閉じ込められた人を速やかに救出できるからです。ほかに、ドイツをはじめ寒い国が多いヨーロッパでは、手袋をしたまま楽にドアを開けられるという利点もあります。

※ ※ ※

 フォルクスワーゲンは、おもに安全性の観点から、1938(昭和13)年生産開始の初代「ビートル」以来ほとんどのクルマで、このバータイプを踏襲しているといいます。一方で、フラップタイプのドアハンドルはドアからの出っ張りが少ないことから「空力特性を重視した一部のスポーツカーなどで採用されている」(フォルクスワーゲングループジャパン)とのこと。日本におけるフォルクスワーゲンの現行ラインアップにはありませんが、たとえばホンダでは「NSX」や「S660」などのスポーツカーに、フラップタイプが採用されています。

【了】
提供:乗りものニュース

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