教習車、なぜ「アクセラ」ばかり? 背後にあるマツダの狙いとは
教習車として拡販、その狙いとは
――やはりシェアは高いですね。普通の「アクセラ」とどう違うのでしょうか?
教官用モニター、教官用シートリフター(座面の高さ調整装置。運転席には標準装備)のほか、エンジンが異なっていたりストップランプをLED化していたりと、教習車向けの仕様です。
――教習車としてのセールスポイントはどのあたりでしょうか?
「アクセラ」はスタイリッシュ・セダンとして、そのデザインで好評をいただいています。また、AT車のエンジンは1.6L、4速AT(通常の「アクセラ」は6速AT)を採用し、キックダウンをわかりやすく教習できる仕様です。
――いつごろから、どのような経緯で教習車として拡販することになったのでしょうか?
当社では「ルーチェ」(編注:かつてのマツダにおける高級セダンの代表車種。1995(平成7)年に販売終了)の時代から教習車をラインナップしており、2004(平成16)年以降は「Zoom-Zoom」で格好の良い「アクセラ」をベースに拡販しています。
――通常の「アクセラ」の売り上げ拡大に貢献していますか?
具体的な関連性を示す数値はありませんが、初めて運転するクルマが「アクセラ」であったことで、免許取得後にクルマを選ぶ際、マツダブランドをご検討いただくことも増えたのではないかと考えています。
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多くの人にとって初めて乗るクルマである教習車を、マツダブランド全体の入口にする、そのような役割が「アクセラ」の教習車にはあるようです。
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提供:乗りものニュース