トヨタが新型「アルファード/ヴェルファイア」の作り方を公開!? 「そうやってたのね!」 あまり見ない意外な様子とは
トヨタ車体は2023年7月19日に、新型「アルファード/ヴェルファイア」に関する動画を公開しました。どのような内容なのでしょうか。
各部門「こだわりポイント」を説明 全員で1台をつくりあげた
トヨタグループで主に大型車や特装車を手掛けるトヨタ車体は2023年7月19日に、公式YouTubeチャンネルにおいて動画「新型アルファード・ヴェルファイア 開発者・工場の思い」を公開しました。
動画では、6月21日にフルモデルチェンジされたばかりのミニバン「アルファード/ヴェルファイア」について、開発者やエンジニアなどがこだわったポイントなどを紹介しています。
初代アルファードは2002年に登場。従来のミニバンで主流だったFR(後輪駆動)レイアウトではなくFF(前輪駆動)を採用し、低いフロアと高い室内高を実現。
加えて、押し出しの強いデザインや高級感のある内装が評価され、2008年に登場した兄弟車のヴェルファイアとともに、上級ミニバン市場を活性化させました。
今回は8年ぶりのフルモデルチェンジとなり、アルファードが4代目、ヴェルファイアが3代目へと進化しました。ボディサイズは先代のものを維持しつつ、走行性能や快適性、内外装デザインを中心に刷新が図られています。
先代末期では人気が低迷していたヴェルファイアでは、豪華路線のアルファードに対してスポーティなモデルとして位置づけ、専用ブレースや独自チューニングのサスペンション装着、従来の3.5リッターV型6気筒エンジンモデルに匹敵する2.4リッターターボエンジンを設定するなど、キャラクターが明確に分けられました。
ラインナップでは7人乗りモデルのみとし、ガソリンとハイブリッドモデルを設定。グレードはベースの「Z」(ヴェルファイアは「Z Premier」)と最上級「エグゼクティブラウンジ」の2タイプとしました。
今回公開された動画では、チーフエンジニアの吉岡憲一氏が最初に登場し、新型で提唱されている「快適な移動の幸せ」の概念について語りました。
企画から生産まで一貫してトヨタ車体が手掛けていることや、チームで一致団結して開発できたことを振り返り、最後は以下のようなコメントで締めています。
「『快適な移動の幸せ』が少しでも早く、一人でも多くのお客様にお届けできることを、我々心から望んでいます」
また、チーフデザイナー江菅誠氏はデザインについて語り、アルファードでは先代までの豪華さをキープしつつ時代に合わせた進化を求め、ヴェルファイアではアグレッシブさを強調しながら上質さを両立する方向性を探ったことについて説明。
「私たちデザイン部・設計者も含めて、細かなところまでこだわりを持ってつくったクルマなので、完成度が高いモデルになったと思っています」
さらに、内外装やシート、カラーデザイン、おもてなし装備、快適性・静粛性について、各担当者がこだわりポイントについて解説しています。
生産過程においてもプレス成形や溶接、塗装、組み立て、検査に至るまで、作業工程とともに担当者が出演。多くの部署が新型アルファード/ヴェルファイアに対してプライドを持ち、完成させているといいます。
最後に登場したトヨタ車体いなべ工場 工場長を務める小山憲一氏は、新型アルファード/ヴェルファイアについて以下のように語りました。
「チームプレイでクルマをつくる工場ですから 一人ひとりが一緒になってつくることを大切にしています。
特にこのクルマは開発のときから開発棟や実験棟に行って検討したり、組み付けの体験をしてつくり上げてきたクルマですから、会社全体が一つになってつくり上げたというイメージを強く持っていると思います。
いなべ工場は人をつくる工場です。あわせて完成車もつくっています。
成長したみんながつくった新しいクルマをぜひ乗って楽しんでいただけたらと思っています」
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