トヨタ「ランクル」ゴツいカタチに「理由」アリ!? 「バンパー」から「ボンネットの凹み」まで「意味」があった
70年以上の歴史を誇るトヨタ「ランドクルーザー」シリーズのフラッグシップ「ランドクルーザー300」は堂々としたデザインが特徴ですが、その形状のひとつひとつには、理由が隠されているといいます。
「ランクル300」がボディサイズを変えなかった理由とは
1951年登場の「トヨタBJ型」に端を発し、トヨタ車のなかでも特に長い70年以上の歴史を持つ四輪駆動車「ランドクルーザー」シリーズ。
その頂点に立つ「ランドクルーザー300」(ランクル300)は、大きなボディサイズと堂々としたスタイリングが特徴ですが、そのデザインは単に見栄えだけを狙った訳ではなく、フォルムや形状のひとつひとつに理由が隠されているといいます。
ランクル300は2021年、約14年ぶりのフルモデルチェンジで誕生したランドクルーザーシリーズのフラッグシップモデルです。
その歴史は、1967年登場の50系(55・56型)ステーションワゴンから始まります。
快適さや実用性を追求した5ドアの大型乗用モデルで、その後も1980年登場の「ランドクルーザー60」、1989年登場の「ランドクルーザー80」、1998年登場の「ランドクルーザー100」、そして2007年登場の先代モデル「ランドクルーザー200」へと受け継がれています。
世代を重ねるごとに快適性も大幅に上がり、贅沢な装備も増えたことと相まって高級路線へ向かいますが、一方で悪路走破性の高さもしっかりと継承されています。
そして2021年登場の現行ランクル300は、「継承と進化」「運転しやすく、疲れない」を開発テーマに掲げ誕生しました。
まず、歴代モデルで支持された信頼性や耐久性、悪路走破性の高さを継承。
さらに新開発の軽量・高剛性なGA-Fプラットフォームなどにより約200kgの軽量化を図りながら、サスペンションやエンジンなど各機能に最新技術を取り入れ、オフロード、オンロード共に走行性能を大幅に進化させています。
その結果、世界中のどんな道でも運転しやすく、疲れにくい走りを実現させました。
そしてランクル300の開発テーマ“継承と進化”は、外観のデザインにも取り入れられています。
全長4950mm(「VX」グレード)というボディサイズの構成は、先代のランクル200と共通で、ホイールベース(2850mm)については、3世代前のランクル80から変わっていません。
ランクル300の開発者は「ランクル80のホイールベースは理想形であり、世界中の様々な悪路を走破するための“黄金比”だ」と説明しています。
路面と車体の前後などが触れる限界角度の数値「対地障害角」も先代同様とし、スペック上からも悪路走破性を確保しました。
ボディのフォルムについても、ランクル60以来の歴代モデルで受け継がれてきた「キャブバックワードプロポーション」を採用。
前後のバンパー形状も絞り込みを図り、悪路走破を邪魔せずダメージも最小限に留めるよう、下部を削って障害物をいなす造形としています。
フロント周りのデザインは、歴代のイメージを受け継ぐとともに、機能部品であるヘッドランプとグリルを高い位置に配することで、悪路での破損リスクを回避させる意味合いがあります。
そして、中央部が凹んだボンネットの独自形状は、高いボンネット位置で衝突安全性を高めるとともに、ドライバーからの前方視界も両立させる意図があります。
このようにランクル300のデザインひとつひとつには、歴史に裏打ちされた理由付けがされていることがわかります。
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こうしたランクル300の“継承と進化”は世界中のファンから熱烈な支持を集め、デビューと同時に注文が殺到。生産能力を大幅に超える数が集まりました。
そのため2023年7月現在も、トヨタの公式ウェブサイト上では「ご注文停止に関するお詫び」のタイトルとともに、ランクル300の注文が停止していることを知らせています。
なおサイトでは「今後の生産状況等を踏まえ、改めてご案内申し上げます」と記されているのみで、早期の注文受付再開が待たれるところです。
昭和のトヨタ大型トラックFA100だね
ランクル40,60ノガソリンエンジンと一緒
ランクル一度でも運転するとボンネットの凸凹の理由納得しますよ。まず高い位置からの目線でしかもロングノ-ズ。道路と車幅感覚が判りやすいようになってます。ですから狭い道でも長いボンネットのお陰で楽に運転できます。ランクルノリは運転が上手じゃないですよ。コツ覚えれば誰でも運転できます