意外な場所に付いている「謎のドア」どんな役割? 初見では開けられない? 観音開きの良さとは
従来のクルマのドアは片方側に開くヒンジ式か、横方向に開くスライド式に分かれますが、ヒンジ式ながら両方向に開くという謎の「観音開き」というものが存在します。
謎の開き方となる観音開きドアとは
クルマのドアにはいくつかの開閉方法が存在し、大きくヒンジ式とスライド式に分けることが出来ます。
その中でヒンジ式ながら独特な開閉方法として「謎のドア」とも言える「観音開き」というものが存在しますが、どのようなものなのでしょうか。
クルマのドアには主にヒンジ式というピラーに備わるヒンジによりドアを開閉するものと、ドアをスライドさせて開閉するものに分けることが出来ます。
ほとんどのヒンジ式の場合、前後席共に後方側が開くものが一般的です。
そうした中で2023年現在、国内販売されているモデルでヒンジ式ドアが前後両方向に開閉する観音開きを採用しているのがマツダ「MX-30」となります。
観音開きドアはクラッシックカーなどでも採用されていましたが近年では数えるほどでしたが、2020年10月7日にMX-30が発売されました。
エクステリアは、マツダのデザインテーマ「魂動デザイン」をベースとしながら塊感を表現。
さらには「Human Modern」という見た目をシンプルかつ自然な余白を感じさせるデザインにすることで、従来の魂動デザインの幅を広げるという新たな取り組みが行われました。
実際にはシンプルなだけでなくリアドアからリアフェンダーに向けてうねり感を表現することにより塊そのものが持つ美しさを際立たせています。
そんなMX-30には、前述の通り観音開きドアを採用しており、マツダでは「フリースタイルドア」と呼んでいます。
実はフリースタイルドアは、マツダが2012年まで販売していた「RX-8」にも採用されており、MX-30の登場当時には「RX-8の再来」と言われました。
MX-30のフリースタイルドアの構造は、Bピラーを後席ドアに埋め込む形でボディーから分離している(いわゆるピラーレス)となっていることで、リアドアハンドルが不要となるデザイン上のメリットを生かし「2ドアクーペ」のような伸びやかなデザインを実現しています。
実際の使い勝手では、前席ドアを開いてからではないと後席ドアが開かないという不便さは感じるものの、フロントドア82度、リアドア80度まで開く専用設計のヒンジを採用したことで、乗降性や荷物の積み下ろしがしやすい設計としました。
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最近では珍しくなっている観音開きドアですが、その見た目のインパクトはそれなりなものがあります。
今後、新たに観音開きドアが登場するのか、注目です。
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