マジ…「最も多い違反」と「最も高い反則金」はナニ? 「スピード違反」より「捕ってる違反」が存在! 警察が取締り強化する内容とは
最も高額な反則金はいくらなのか? そしてその違反内容とは…
また反則金が最も高い違反について見ていくと、大型車の「最高速度違反(高速道路での時速35km以上40km未満)」と「積載物重量制限超過(5割以上10割未満)」の違反が該当し、反則金は4万円です。
交通違反の反則金は大型車や普通車、二輪車など車種によって金額が変わり、基本的に同じ違反であれば大型車が最も高額になります。
積載物重量制限超過とはいわゆる「過積載」のことであり、クルマの最大積載量を超えて荷物を積むことが禁止されています。
最大積載量の何割を超えるかによって違反点数や反則金が変わり、たとえば最大積載量10トンのトラックに15トン以上20トン未満の荷物を積むと前述の「5割以上10割未満」の違反に当たります。
過積載をするとブレーキが効きにくくなる、ハンドル操作に影響を与えるなど事故の危険性があるため、反則金が高く設定されています。
そのほか検挙件数トップ3には入っていないものの、警察では交通事故につながりやすい交通違反として信号機のない横断歩道における「横断歩行者等妨害等」の違反や「携帯電話使用等」の違反といった取り締まりを強化。
さらに、事故の被害を軽減するために「シートベルト・チャイルドシートの装着義務違反」の取り締まりにも重点を置いています。

特に「携帯電話使用等」の違反については「ながらスマホ」による交通事故が相次いだことを受けて道路交通法が改正され、2019年12月から運転中にスマートフォンなどを使用した際の罰則が「5万円以下の罰金」から「6か月以下の懲役または10万円以下の罰金」へと引き上げられました。
さらに違反点数は1点から3点に、反則金も普通車で6000円だったものが1万8000円と3倍に増加しています。
このように、交通事故の危険性が高い違反については違反点数や反則金が高くなる傾向にあるといえるでしょう。
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2022年中最も検挙数が多かった交通違反は「一時不停止」でした。
クルマを運転する際には、特に交通事故につながりやすい携帯電話の使用や信号無視、横断歩行者妨害などの交通違反をしないよう心がけることが大切です。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

















