誰も得しないクルマの裏技!? 特殊な「インキーしてしまう方法」が話題! 「これぐらいしないとインキーできないんだ」の声も
鍵を施錠した車内に閉じ込めたためにドアが開かなくなる「インキー」の状態を作れてしまうという投稿が、SNSで話題を集めています。一体どのような方法なのでしょうか。
特殊な「インキーしてしまう方法」とは
技術の発達や改良により、例えば最近のクルマでは、車内にスマートキーを忘れても、ドアロックがかからないような仕組みになっています。
しかし一方で、ある方法を行えばスマートキーでもロックがかかってしまうケースがあるといい、これを取り上げたSNSの投稿が話題を集めています。
スマートキーのなかった一昔前では、物理的な鍵でもって施錠・解錠をしていたのが一般的でした。
また、このような物理的な鍵しかなかったクルマを施錠する方法のひとつに、ドアを車内からロックしたうえでドアハンドルを引きながら閉めるという方法もありました。
特に古いクルマに乗るベテランドライバーは、こうした慣れた方法で今でもドアロックをかけている人がいるかもしれません。
そのため、古いクルマではクルマの鍵を車内に置き忘れたままドアロックをかけて開けられなくなってしまう、いわゆる「インキー」になるトラブルも多発していました。
しかし最近ではスマートキーが普及したことで、物理的な鍵を使わずともクルマのドアロックができるようになっており、さらに車内に鍵を忘れた際も、ドアロックがかからなくなるような仕組みへと進化しつつあります。
例えば、トヨタ新型「プリウス」の場合、取扱説明書にはドアが確実に閉まっていない場合のほか、スマートキーを車内に置き忘れている場合に警告音が鳴ると記載されています。
このように、車内にスマートキーを忘れないための機能も備わってきており、従来に比べてインキーになるケースは減っているといえるでしょう。
そんななかSNSでは、安全運転の知識などを発信する安全運転補完計画ユズリアイ(@projectyuzuriai)が、以下のコメントとともにある動画を投稿し、話題を集めています。
「最近のスマートキーはインキーできないようになっていますが、とある方法でインキーができることがあります。※絶対に真似しないでください」
動画ではスマートキーを用いたクルマの施錠に関する2シーンを紹介しています。
まず1シーン目は、上記で説明したようなベテランドライバーに多いクルマのドアロックの方法です。
しかし、スマートキーが車内に置かれていることをクルマが認識しているため、ドアロックはかかりません。
しかし2シーン目は、運転席のワンタッチパワーウィンドウで窓を自動で閉めつつドアを閉め、外からロックをかけてから、スマートキーを窓が締まり切る前に室内に放り投げることでインキーしてしまっている様子がうかがえます。
この投稿は、ユーザーから届いたコメントをもとに実践してみたところ、実際にインキーができたとのこと。
この動画を見たユーザーからは「だれがそんなめんどくさいことすんねん」「誰の得にもならないファミコンの裏技みたい」といった声のほか、「ドアロックは正しい方法で必ず行うことが大事」「鍵の管理に気をつけないとと思った」という声も見られました。
このほか、「普通はインキーできなくなっているとは…メーカーの努力は凄いな」「これぐらいしないとインキーできなくなるようになってるのすごい」と、クルマの技術について驚くユーザーもいました。
今回の動画について、投稿した担当者は、「まさに全く得することがない裏技といえる方法で、悪意がない限りはこのような方法でロックすることはないと思います」と話しています。
※ ※ ※
上記で説明したように、スマートキーの普及によりインキーになりにくくなっているものの、インキーによるトラブルは絶えず続いているようです。
JAF(日本自動車連盟)が発表している2021年度のロードサービスの主な出動理由TOP10の5位に「キー閉じ込み」がランクインしており、件数は12万7268件となっています。
スマートキーをインキーしてしまうケースについて、例えばスマートキーの電池切れであったり、万が一車内に鍵を置きっ放しにして何かしらのトラブルで車内からドアロックがかかってしまうなど、様々な可能性が考えられます。
このため、スマートキーを肌身離さず携帯しているのがインキーをしない最も有効な策といえるでしょう。くれぐれもインキーには十分注意しましょう。
メルセデス・ベンツは鞄にスマートキーを入れて、後部座席におきドアを閉めるだけで、インロックされてしまう高機能が付いています。さすが高級車