GWは熱中症の危険も! 外気温「涼しくても」要注意! 気づかぬ内に「車内熱中症」の危険性も…何に気をつける?

4月下旬には夏日となる日があったほど暖かくなってきました。5月になり、今後ますます気温が上がる日も出てくるかもしれませんが、そんな時に気をつけたいのが「車内の熱中症」です。

5月ですでに要注意! 「車内熱中症」の危険性

 2023年4月20日にも全国各地で気温が上がり、東京で最高気温が25度、名古屋で27度など夏日を記録する地域も出てきました。
 
 5月になり、今後ますます気温が上がる日も出てくるかもしれません。そんな気温が高くなる日に注意したいのが、「車内での熱中症」です。

比較的涼しい5月でも車内が高温になることも(画像はイメージ)
比較的涼しい5月でも車内が高温になることも(画像はイメージ)

 春先や初夏は過ごしやすい気候ですが、実は閉め切った車内の温度はかなり高温となります。

 JAF(日本自動車連盟)は、5月の外気温23.3度から24.4度のほどの快適な気候で、車内温度がどのくらい上昇するか、大型SUV(以下、SUV)と軽ワゴンの2台を用いて実験しています。

 テスト1では、車両を南向きに配置し、車内温度、ダッシュボード、ハンドル上部の温度を計測。またダッシュボードの上にはスマートフォンとタブレットを設置しました。

 計測開始から1時間後の車内温度をみると、軽ワゴンは37.5度、SUVは43.5度とかなり高温となっていることが分かります。

 またダッシュボードは、軽ワゴンは41度、SUVは57.3度と車内温度よりも高く、ダッシュボードの上に置いておいたスマートフォンなどは約30分ほどで高温になり、一部機能を除いて使用できない状態に陥りました。

 このように、5月の23度ほどの快適な気候であっても車内温度は高温になる危険性があります。

 近年では、車内に子どもやペットを残してクルマを離れ、そのまま放置したことにより熱中症で死亡してしまう事故も発生しています。

 安易に「エアコンをつけていれば大丈夫」などと思わず、少しの間離れるだけでも子どもや高齢者、ペットなど熱中症の危険性は非常に高いため、車内に残さないよう十分な注意が必要です。

※ ※ ※

 実は5月は車内に限らず、熱中症自体に気をつける必要のある時期です。

 総務省消防庁が公表している「令和4年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」をみると、2022年5~9月の5か月間に全国で救急搬送された人は累計7万1029人でした。

 週別に見ると、最も多かったのは6月27日から7月3日までの1万4629人で、次いで8月1日から7日までの7422人という結果となっています。

 一方、4月25日から5月1日も308人、GWを含む5月2日から8日も535人と、夏本番ほど暑くはない時期でも熱中症で搬送されている人がいることが分かります。

 5月は肌寒い日や汗ばむ日があるなど、日によって気温も大きく変わりやすく、身体が気温になかなか慣れない時期ともいえます。

 今後、急な暑さに備えて熱中症にならないよう今から十分に気をつけていきましょう。

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