トヨタ新型「クラウンスポーツ」今秋発売! まさか2年前に「クラウンSUV」発売していた… 衝撃の「クラウンクルーガー」とは何だったのか

トヨタ新型「クラウンスポーツ」は、日本で2023年秋以降の発売が予定されています。そうしたなかで一足先に「クラウンSUV」が発売されていましたが、どのようなモデルなのでしょうか。

新型クラウンスポーツより先に登場した「クラウンクルーガー」とは

 その名は「クラウンクルーガー」といい、「上海モーターショー2021」で世界初公開された中国向けのモデルです。

 トヨタは、中国において第一汽車との合弁会社「一汽トヨタ」と、広州汽車との合弁会社「広汽トヨタ」という販売網を展開しています。

 一汽トヨタと広汽トヨタは、同じベースのクルマをそれぞれで販売する際に異なる車名で販売することが多く、トヨタがグローバルで展開するSUV「ハイランダー」を中国では広汽トヨタが取り扱っています。

 一汽トヨタは、内外装を変更し王冠エンブレムを装着してクラウンクルーガーを展開するという流れです。

 そうしたことから、基本的にハイランダーとクラウンクルーガーは共通したモデルとなります。

 では、なぜあえて「クラウン」の名前を採用したのでしょうか。一汽トヨタは上海モーターショー2021で次のように述べていました。
 
「1980年代にはクラウンは中国の人々が望む高級車となり、当時の富裕層の象徴であり、多くの人が憧れていました。

 新たにクラウンブランドを復活することで、一汽トヨタの『ブランドアップ』を図り、これまでのクラウンで培われたクラフトマンシップや品質と静かな快適性を継承します」

上海モーターショー2021でお披露目されたトヨタ「ハイランダー」
上海モーターショー2021でお披露目されたトヨタ「ハイランダー」

 実は中国でのクラウンは長い歴史を持っており、日本と同様に「クラウン=高級車」というブランド価値が定着していました。

 しかしSUVやミニバンの需要が高まったことで、セダンでの販売低迷などに伴い、セダンからSUV・ミニバンに「クラウンブランド」を採用することになったようです。

 このクラウンクルーガーと同時に、一汽トヨタからはミニバンとなる「クラウンヴェルファイア」も登場しています。

 こうして中国でのクラウンブランドを継承していましたが、クラウンヴェルファイアは2023年4月時点でラインナップから姿を消しています。

 一方のクラウンクルーガーは現在でも販売され続けており、27万7800元から35万2800(約686万円)という価格です。

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Writer: くるまのニュース編集部

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