ナンバープレートの「アルファベット」は10種類! その付番ルールと「2桁ナンバー」が今も残っているワケとは
ナンバープレート上部に表示される分類番号は、ここ数年でアルファベットが採用されるようになった一方、いまだに1桁や2桁のクルマも残存しています。なぜなのでしょうか。今回は分類番号について解説します。
ナンバーの分類番号にはいろいろな種類がある
クルマのナンバープレート上部の「300」や「500」といった分類番号は、その多くが3桁の数字です。しかしここ数年でアルファベットが採用されるようになった一方、いまだに1桁や2桁も存在します。
この分類番号の桁数やアルファベットには、どういった違いがあるのでしょうか。
ナンバープレートに記載された内容からは、さまざまな情報が読み取れます。
例えば左上に書かれた「品川」や「大阪」などの地名からは、そのクルマが登録された地域が分かります。ひらがなは、自家用車かレンタカーなどの営業用車かなど、クルマの用途によって使用される文字が異なります。
右上に記載される3桁の数字は「分類番号」といいます。クルマの種別によって番号が割り振られており、自家用普通乗用車は3から、自家用小型乗用車は5から始まる数字が使われるため、この区分を指して「3ナンバー」や「5ナンバー」などと表現することもあります。
この分類番号について、これまでは数字のみの3桁が使用されてきましたが、近年ではアルファベットも見かけるようになりました。
そもそも分類番号はクルマの登録制度が確立された1951年からナンバープレートに表示されており、当初は1桁の数字でした。
その後、クルマの登録台数の増加に応じて、1967年に2桁に増え、1999年には3桁化して同時期に希望ナンバー制度もスタートしています。
希望ナンバー制度とは、一連指定番号というナンバープレートに一番大きく表示される1〜4桁の数字について、自分の希望する番号を取得できる制度のことです。人気の高い数字は抽選が行われているほどです。
国土交通省によると、希望ナンバー制度によりナンバーが枯渇しつつあることから分類番号にアルファベットを追加し、既存のナンバーが枯渇した地域から順にアルファベットを使用しているといいます。
分類番号のアルファベットはまず3桁目のみに使用され、次に2桁目のみ、最後に2桁目と3桁目のいずれもアルファベットを使用したナンバーが交付されることになっています。使用されるアルファベットはA、C、F、H、K、L、M、P、X、Yの10種類です。
また、1桁目は現在と変わらず「3」や「5」など用途や車種に応じた数字が使用されます。
現在、走っているクルマの多くは数字のみ3桁の分類番号のナンバーを付けており、今後はアルファベットを含む3桁の分類番号のナンバーが増えてくることになりますが、なかには1桁や2桁の分類番号のナンバーを付けているクルマもいまだに存在します。
これは、過去に交付された1桁または2桁の分類番号を現在も使い続けているクルマです。
ナンバープレートは新車登録する際に交付されますが、特に変更をしなければ同じものを使用し続けることになります。
たとえクルマの所有者が変わったとしても、クルマの使用の本拠地が同じ地域であればナンバーに表示される地域名も変わらないことから、ナンバーを変更する必要はありません。
ナンバーを変更すると現行の分類番号が3桁のナンバーが交付されることになることから、新たに取得することができない分類番号が1桁や2桁の(今となってはレアな)ナンバーを、あえて変更せず使用し続けている人もいます。
このように、分類番号は1桁から3桁まで桁数が増え、アルファベットが使用されるようになるなど、時代によって変化の多い項目です。
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現在、新しく登録されるクルマの分類番号は数字のみの3桁またはアルファベットを含む3桁のいずれかです。
1桁または2桁の分類番号のナンバープレートは、過去に交付されたナンバーが現在も使用され続けているもので今後は減っていく一方ですが、アルファベットを含むナンバーは今後増えてくるため、走っているクルマのナンバーに注目してみるのもおもしろいかもしれません。
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