知らなかった…! 給油の「ノズル コンコン」は危険行為!? 実は知らないウチにやっている意外なNG行為とは
クルマを給油する際には危険物を扱っているという意識が大切です。しかし実際に自分で給油する際に無意識でNGな行為をしていることがあるようです。
給油時にノズルをコンコンとやるのはNG?
ガソリンスタンド(サービスステーション)で給油する際は、たばこを吸いながら給油してはいけないなど「火気厳禁」というのは一般常識です。
しかし、他にも「これもしない方がいい」というNG行為があり、なかには何気なく行っているかもしれない行動もあるといいます。
給油が終了した後で、給油口のノズルを給油機本体のノズル差し込み口のところでコンコンと、しずくを切るような動作をする人がいますが、これはNGなのでしょうか。
ガソリンスタンドを運営する木内油業株式会社の木内貞和社長は理由について次のように話しています。
「給油口内に差し込んでやるのはOKですが、外でやるのはお勧めできません。
その理由は、給油口内はガソリンの蒸気を漏らさない、万が一にも引火しない安全設計になっています。
しかし確率は低いものの、給油口外では火花が飛んでガソリンの蒸気に引火する可能性があるからです」
またコンコン行為と同様に避けたほうがいい行為として「継ぎ足し給油」が挙げられます。
これは、給油時にノズルのレバーがカチャッと引けなくなり、「満タンまで入りました」というサインとして自動で給油が止まりますが、さらにレバーを引く人がいます。
この継ぎ足し給油について、前出の木内社長は次のように話しています。
「クルマの燃料タンクには燃料ポンプがガソリンを吸い込みやすくするためのエア室があり、何度も満タンにする作業を繰り返しているとそこにもガソリンが入ることがあり、ポンプがガソリンを吸えなくなってしまう可能性があります。
また車種によっては、ガソリンが吹きこぼれる可能性があり、万が一に服についたりするのはもちろん、安全性に問題があることになるのでお勧めしません」
では、満タンになると自動で止まる仕組みはどうなっているのでしょうか。
給油ノズルの先には小さな穴(検知口)が空いていて、ここから空気がノズル本体に流れています。
ガソリンがタンクに満ちて検知口が油面より下になると空気が流れなくなり、ノズル本体のセンサーはそれを感知してガソリンの給油を止めるのです。
また、満タンにならずに給油がストップしてしまうことがありますが、それは「タンク内の空気の抜けが悪い」、「給油の勢いが強すぎる」、「燃料タンクの形状」といった理由が挙げられるといいます。
このような場合では、結局ガソリンがタンクにうまく流れていっておらず、検知口をふさいでしまうので停止することから、いったん油面が落ちつくのを待って、給油を再開するといいそうです。
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このように普段何気なく行っている行為は「やらないほうがいい」というものもあります。基本的に給油は危険物を扱う行為となるため、ルールに沿った方法を厳守しましょう。
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