スバル最小SUV「新型レックス」に意外な需要!?「小さいのが良い!」どんな人が買ってる?
スバル初の小型SUVとして投入された新型「レックス」。登場から約3か月の受注状況はどうなのでしょうか。
唯一の5ナンバーSUV「レックス」
SUVを多くラインナップするスバルが、初の小型SUVとして新型「レックス」を2022年11月に発表しました。
かつてスバルは軽自動車のレックスを販売していましたが、今回車名が30年ぶりに復活。新たなレックスはトヨタ「ライズ」と同じく、ダイハツ「ロッキー」のOEM車としてラインナップに加わりました。
発表から約3か月経過し、新型レックスの売れ行きはどうなのでしょうか。
スバルによると、2022年11月11日の発表から2023年2月20日までの受注台数は1135台(約378台/月)。新型レックスの月間の販売計画台数は150台に設定されており、登場3か月で計画の2.5倍を受注するなど堅調に売れているようです。
ちなみに、ロッキー/ライズの販売台数は、2022年1月から12月の年間の集計ではロッキーが2万2223台(約1850台/月)、ライズが8万3620台(約6970台/月)を販売。
ロッキーはダイハツの登録車のなかでトップ、ライズはトヨタの登録車で4位になるなど、両車ともにかなりの人気を誇ります。
パワートレインは、ロッキー/ライズには1リッターターボ、1.2リッターガソリン、1.2リッターハイブリッド(e-SMART HYBRID)の3つが用意されるのに対し、新型レックスは1.2リッターガソリンのみ。
駆動方式は、ロッキー/ライズは2WDと4WDが設定される一方、新型レックスは2WDのみという違いがあります。
パワートレインや駆動方式のバリエーションが絞られていることもあり、ロッキー/ライズに比べると、新型レックスの受注台数はかなり控えといえるかもしれませんが、それでもスバルにとっては必要なモデルだといいます。
新型レックスの世代別購入比率を見ると、もっとも多いのは60代(21.0%)、次いで50代(17.9%)、70代(17.6%)と、年齢層が高めの世代に売れていることがわかります。
購入の決め手として、「今までは大きなサイズのクルマに乗っていたが、そろそろダウンサイズしたい」「さまざまな『あったらいいな』という機能が盛り込まれているうえ、200万円を切るという非常にリーズナブルな価格」といった理由が挙がっているそうです。
スバルの販売店スタッフによると、「最近お客さまの年齢層が高くなっており、これまでスバル車を乗り続けてきた方が60代や70代に差し掛かるなかで、大きなクルマからダウンサイジングする需要があり、レックスは堅調に売れています」とのこと。
最近のクルマはボディサイズが拡大傾向であるほか、先進装備の搭載で価格も上昇しており、スバル車においては全車が3ナンバーサイズとなっています。
5ナンバーサイズのコンパクトなモデルは新型レックスやトールワゴンの「ジャスティ」、もしくは軽自動車となり、これらはすべてダイハツのOEM車です。
クルマにこだわる人が多いといわれるスバルオーナーのなかにはダイハツ製ということに抵抗がある人がいるのも事実だといいますが、それでも、小さいサイズのクルマを求めるオーナーの受け皿になっている現状がうかがえます。
排気量も同様に、新型レックス導入以前にもっともコンパクトなSUVだった「XV」がフルモデルチェンジで新型「クロストレック」に移行し、XVに設定されていた1.6リッター車が廃止。2リッターハイブリッド(e-BOXER)のみのラインナップに変更されました。
そこまで大きな排気量は不要という人には、1.2リッターの新型レックスをすすめられることもあり、販売現場においても「あると助かる」車種のひとつになっているようです。
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新型レックスは、ダイナミックな大型フロントグリルを装着するロッキーのデザインを踏襲しています(ライズはトヨタ「RAV4」に似たようなデザインを採用)。
スバル車は「ヘキサゴングリル」と呼ばれる六角形のグリルを特徴としており、新型レックスのグリルも“スバルらしい”デザインといえるのではないでしょうか。
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