スバル車はなぜ冬に強いと言われるのか? 雪国のユーザーから厚い信頼を得ているワケ
スバル車は雪国ユーザーやアウトドアを楽しむユーザーから支持を集めていますが、一体どのようなところが冬に強いといわれる理由なのでしょうか。
積雪地域で支持されるスバル車
悪路や雪に強いというイメージを持つ国産車は複数存在しますが、そのなかでも降雪地帯のユーザー、そしてアウトドア派から厚い信頼を得ているブランドといえば「スバル」ではないでしょうか。
スバルのクルマの特徴といえば、「BOXER(水平対向)エンジン」「ターボ」、そして「AWD(ALL WHEEL DRIVE=4WD)」といった基幹的なメカニズムを有しており、これらがスバル車の優れた悪路や雪上性能を支えているといっても過言ではありません。
スバル車の歴史をさかのぼってみると、ランドマークともいえる1台のクルマに出会います。1970年にわずか11台のみ造られた、「スバル1300G 4WD」です。当時の小型4WD車は、三菱「ジープ」に代表されるような“作業車”であり、快適性や汎用性とは縁遠いものでした。
そんななか東北電力は、日常的な営業活動などに快適に乗れて、しかも山中での保線作業、しかも雪中でも使えるマルチパーパスなクルマを求めていました。そのリクエストが地元の販売会社である宮城スバルに伝わり、同社はスバル1300Gをベースにした4WD車への改造に着手。しかし技術的なこともあり、その後スバル本社へと引き継がれ、結果的にスバル1300G 4WDが生まれました。
同車がエポックメイキングだったのは、四輪駆動車といえばラダーフレーム構造にリジッドアクスル式サスペンションがスタンダードだった時代に、モノコックボディ、セミトレーリングアーム式サスペンションだったことです。用途こそ商用でしたが、乗用車で4WDという新しい時代の価値観を築きました。
その後、スバルは「レオーネ」という、「レヴォーグ」や「フォレスター」「クロストレック」の先祖といえる名車を発売。BOXERエンジン+ターボ、さらにはフルタイム4WDという新たな価値観を乗用車に吹き込みます。レオーネは、1980年代のスキーブームという風に乗り、着実に需要を伸ばしていきます。
ワゴン=商用車というイメージが強かった時代に、カジュアルなスタイリングの「レオーネ・4WDエステートバン」を発売し、アウトドアレジャー派に浸透させていったことも、エポックメイキングな出来事でした。当初はパートタイム式のスバルAWDシステムは、やがてオンロードでの操縦安定性も高めてくれるフルタイム式に進化。その後の「レガシィ」「インプレッサ」という系譜へと繋がっていきます。
四輪独立懸架のサンバーでも雪上、砂上は強いですよ。
いままでにスタックの経験は無いですね。マイクロバスがスタックするような冬の悪路(圧雪+塩カル→ザラメ状)でも低速ギヤでぶん回せば無理矢理通過できます。
仙台支店で営業職だったとき、営業車のトヨタプレミオ⇒スバルインプレッサ、マイカーのスカイラインR32GTEだった。スバルインプレッサは走り出した瞬間に重心の低さが感じられ、雪の月山超えも怖くなかった。