単身者でも「ミニバン」が必要!? ファミリーだけのものじゃない! 若者が3列シート車にあえて乗る訳とは

「スライドシート」や「3列シート」を備えた「ミニバン」は、ファミリーカーとして人気です。そんなミニバンに単身者の若者が乗ることもあるといいますが、それは一体なぜなのでしょうか。

「ミニバン=ファミリーカー」ってわけじゃない!?

「スライドドア」を装着して乗り降りしやすく、「3列シート」によって多人数乗車が可能な「ミニバン」はファミリーカーの代名詞的といえる存在でしょう。
 
子どもがいる家族が乗るイメージが強いミニバンですが、単身の若者が乗ることもあります。ファミリーカーであるミニバンに若者が乗る理由はどこにあるのでしょうか。

スライドドアと3列シートが便利なミニバン
スライドドアと3列シートが便利なミニバン

 3列シートで6人以上を余裕で乗せることができることが多いミニバンですが、乗せることが得意なのは人だけではありません。

 荷物や長物などを載せるのも得意分野。とくにアウトドアを趣味としている若者のなかには、大きな開口部と広い室内空間を持つミニバンを好んで購入するということもあるそうです。

 釣りや自転車など、長物や高さがあるものを趣味の道具として使っている人たちは、単身であってもミニバンは魅力的な選択肢だといえます。そういった趣味を持つ人のなかには、トヨタ「ハイエース」といった商用バンをマイカーとして選ぶ場合もありますが、普段使いも考えるとシンプルな装備の商用バンよりも、内装の雰囲気や快適な装備を搭載するミニバンに軍配が上がるというわけです。

 また、室内空間が広いミニバンは、近年ブームになりつつある車中泊に対応しやすいことがポイントのひとつです。

 シートアレンジを工夫すれば、荷物を載せたままでも車内で寝られるフラットな空間を作ることが可能な車種も多く、このように趣味を堪能する道具としてミニバンが優れていると感じる単身の若者がミニバンを買う傾向にあるといえます。

 ひと昔前は、長物の荷物を載せるならばステーションワゴンを選ぶユーザーも多くいたはずです。しかし、近年はステーションワゴンが各社のラインナップから減ってしまい、国産ではトヨタ「カローラツーリング」やスバル「レヴォーグ」程度。有力な選択肢となると輸入車から選ばざるを得ません。

 そうなると、長物を載せるアウトドアユーザーにとって、ミニバンは有力な候補のひとつとなります。

 また、かつては全高1550mmなどの高さ制限がある立体駐車場が多かったですが、SUVやミニバンの需要の高まりがあってか、ハイルーフ対応の駐車場が増えた印象があります。こういった背景も単身者がミニバンを選ぶ後押しとなっていることでしょう。

※ ※ ※

 日本でスライドドアを備えるクルマが普及したことにより、「クルマのドアはスライドドアが普通」という認識の若者も増えているそうです。

 これは、スライドドアを持つ軽自動車の「ワゴンRスマイル」が登場したときにスズキの担当者から聞いた話ですが、幼少期から家族で乗っていたクルマがスライドドアだったという若者も多く、そういった若者からは「家族(親)含めて自分が生まれてからはスライドドア車しか所有したことがない」や「クルマのドアはスライドドアが普通だと思っていた」という声もあるといいます。

 このように、「スライドドアネイティブ」な層も誕生しており、ミニバンを単身で乗るのがおかしいという考えよりも、スライドドアが普通という考えの方が大きくなっている若者もいることでしょう。

 そんな若者が「ミニバン=ファミリーカー」の図式にとらわれずにミニバンを選んでいるのではないでしょうか。

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