大径タイヤでクルマのカッコ良さアップ! チェーン装着NGも!? 雪道走る時はどうしたらいい?
クルマのスタイリングを良くすることから、大径タイヤやホイールを装着するモデルが増えています。しかしタイヤチェーンが装着できないこともあるのですが、雪道を走行するときはどうしたら良いのでしょうか。
大径のホイールやタイヤを装着する車が増えている!
近年、大径のホイールやタイヤを純正装着している車種が増えてきました。大径のホイールやタイヤを装着すると、見た目が印象的になったり、スタイリングが良くなったりするという効果があり、例えばトヨタでは、新型「クラウン クロスオーバー」や新型「プリウス」のほか、SUVの「C-HR」など、さまざまなモデルが大径タイヤを標準採用しています。
ほかにも、安全装備の標準化などにともなって車両重量が増加したことで、安全に欠かせないブレーキ性能や、燃費に影響する空力性能を向上させるという理由があり、タイヤやホイールのサイズが徐々に大きくなってきているのです。
その一方で、大径タイヤやホイールを装着することによる不都合も発生。それは雪道などを走行するときに必要なタイヤチェーンが装着できないという問題です。
新型クラウン クロスオーバーのカタログを見てみると、「タイヤとボディの隙間が狭くタイヤチェーンを装着することができませんのであらかじめご了承ください」と表記されています。
ホイールやタイヤのサイズを大きくすると、ボディとタイヤの隙間(クリアランス)が狭くなり、タイヤチェーンを装着できないというのです。
タイヤチェーンを装着できないクルマで雪道などを走行する際は、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤに履き替える必要がありますが、大雪に対する緊急発表や大雪特別警報が出た場合など、異例の降雪がある場合に実施される「チェーン規制」では、スタッドレスタイヤを履いていたとしてもタイヤチェーンを装着する義務があります。
では、タイヤチェーン装着不可のクルマでチェーンが必要になったときにはどうしたら良いのでしょうか。
その場合、タイヤに被せるタイプの布製タイヤチェーンであれば、ボディとタイヤのクリアランスが狭いクルマにも使うことができます。
布製のタイヤチェーンは金属製や樹脂製のチェーンなどのようにタイヤに巻きつける必要がなく、手軽に装着できるのがメリットで、一部の製品ではチェーン規制にも対応しているものが市販されています。
ボディとタイヤのクリアランスが狭いクルマに使えるだけでなく、ホイールをキズつけたくない場合にも最適なタイヤチェーンといえます。
収納もコンパクトで持ち運びもしやすいのも便利なのですが、滑り止めとしての効果は金属製や樹脂製のタイヤチェーンに劣ります。また、布製タイヤチェーンはあくまでも緊急用と位置付けられており、また耐久性も高くないため長距離の走行に適していない点には注意が必要です。
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チェーンを装着できないクルマでは多くの場合、カタログにある装備表の注釈や取扱説明書に、タイヤチェーンを装着ができないことが記載されています。
降雪地域へ向かうときや雪道を通る可能性があるときは、純正ホイールにタイヤチェーンを装着できるか事前に確認しておきましょう。
なお、布製タイヤチェーンを装着する場合、通常のタイヤチェーンと同様に駆動輪に装着する必要があります。非駆動輪に装着すると効果を発揮できないことから、あらかじめクルマの駆動輪を調べておくことをおすすめします。
チェーンを巻けないのは、タイヤ径が大きくなったからじゃなくて、ホイールハウスとのクリアランスを詰めてるからでしょ?
20年以上前の車種で、タイヤ径大きくないヤツでも、チェーン装着不可の車はあったよ。